その34 欲張る時ほど、冷静に!
何度も言いますが、麻雀はスピードと打点のバランスが非常に難しいです。
高い手を狙って和了逃すのも辛いですし、本来高い手で和了れてた手を安く和了るのも辛いです。
どちらを選んでも後悔しないよう、冷静かつ大胆な判断が求められます。
問題
さてそれでは、今回の例題です。「ゼウスの選択」と呼ばれ、非常に大胆な選択をする鈴木たろう選手。
ここから何を切ったでしょうか?
回答と解説
打
を切れば、とのシャンポンテンパイです。しかも、タンヤオは確定していますし、ツモれば三暗刻もつきます。
これはかなりの人がを切ってリーチと行くのではないでしょうか?
しかし、たろう選手はテンパイを取りませんでした。それは、ただ単に欲張りだからではありません。
全てを冷静に踏まえた上での判断です。
それではその時のたろう選手の思考を考えてみましょう。
①現在ラス目。大きな加点が欲しい
②リーチして出和了したら、裏が乗らない2600点しかない。
③テンパイを取ってツモるとマンガンだが、テンパイ外した場合、そのツモ牌は和了逃しだが、代わりに四暗刻テンパイとなる
④やを切られたとしても、ポンをすればタンヤオトイトイ確定、高め三色同刻、ツモれば三暗刻のテンパイが取れる。これはリーチをするよりも平均打点は高い
⑤巡目はまだ7巡目で、仕掛けている人もいない
⑥・・はまだ一枚も切られていない
⑦このテンパイ外しで四暗刻を和了れば、伝説になれる
と、この辺りでしょうか。
「巡目がはやく、三色同刻もあり、大きな加点をしたい」
これら全ての要素が噛み合い、テンパイ外しとなりました。
逆に言うと、この中のどの条件が欠けていても、テンパイ取りになったことでしょう。
たろう選手はたびたび「やりすぎ」とも思われる打牌をしますが、今回の選択は僕は非常に良い一打だな!と思いました。
そしてこの選択がどうなったかと言いますと…
なんと、MAXの四暗刻という和了になりました!
これは決して偶然の四暗刻ではなく、意志のこもった四暗刻と言えるでしょう。
大胆かつ繊細な選択、これが出来るかどうかで麻雀の実力は大きく変わりますし、麻雀に対する楽しさも変わります。
是非意識してみてください。
それでは、また!
渋川通信
コロナ無事治りました!ご心配とご迷惑おかけしました!これから色々と頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!