ノータイムトゥーダイ　希望を掴み取った黒沢咲、雷電が反撃の狼煙をあげる【Mリーグ2021観戦記12／14】担当記者：江嵜晋之介

しかしその直後…

なんと黒沢が平和一通の待ちでテンパイを入れる！
苦しい牌姿から急所を連続で引き入れてのテンパイ。・が切ることができたためシュンツ手の選択肢を残すことができ、打点十分の手に育てあげることができた。

待ちのは１枚切れであるものの、他家に使われていそうで感触は良くない。
しかしここまできたら当然…。

「リーチ」

力強く音を立てて、が横に置かれる。
点数が近い子同士の争い。ここでアガることができればトップ争いに大きく近づくことができる。黒沢は勝負に出る。

カンチャン待ちではあるものの跳満テンパイだった近藤だが、2件リーチに対して無筋のを掴み、降りを選択する。

まさか2件ともマンズ待ちのリーチだとは夢にも思っていなかっただろう。

残ったのは２人。どちらの街も山に３枚ずつ残っていた。
勝負を制したのは…

黒沢だった！　滝沢からを討ち取りリーチ平和一通の満貫を成就させる。チーム・雷電ファンにとって大きすぎる8,000点。連帯は勿論、トップの丸山を追随する。

しかし今日の丸山は一味違った。
東３局では滝沢からタンヤオ一盃口赤3のダマ満貫を直撃。

南２局の親番では黒沢とのリーチ合戦になり、粘った滝沢から満貫を直撃。

道中一度も逆転を許すことなくトップを獲得した。

丸山に対して、高打点の放銃が続き箱下に沈んだ滝沢だったが、南２局リーチ一発ツモ平和純チャン三色の美しい倍満をアガり地上に復帰。ラス親での着順アップに望みを託した。

そして迎えた南４局。

発をポンした親番滝沢のスピードに合わせるように、黒沢がカンをチー。

3巡後、待ちのテンパイからをあっさりツモり2着でゲームを終えることに成功した。

 

一見何気ないオーラスのようだったが、鳴きが少ない黒沢がタンヤオのみの仕掛けをして300,500をアガったことでSNSがざわついていた。

【速報】
黒沢咲選手！大変に、大変に珍しい喰いタン300-500！
役満よりレアな手役が飛び出す！！#Mリーグ

— Mリーグ成績速報（非公式） (@mleague_results) December 14, 2021

黒沢は今回1半荘で3回も鳴き今シーズンの副露率を8％から9％に1％もアップさせた。得意な試合展開になかなかならない中で、見事勝ち取ったプラスポイントだった。

黒沢がプラスしたのはたった0.1ポイント。だが連帯したことで1戦目の萩原と合わせてチームポイントを10ポイント増やすことに成功した。今回11月に入ってから初めて、２節連続でポイントを増やしたことになる。

依然として厳しい状況ではあるが、希望は見えつつある。まだ雷電が死ぬ時ではない。

雷電ユニバースが待ち望んでいる反撃が、始まろうとしてる。

なんとしても二着をも持ち帰りたくて、珍しくガムシャラ打法でした😂

狙える時は大きく、難しいときは耐えて…もうすぐ半分終わりますが、ここから登っていきたいと思います‼️

今日も応援ありがとうございました😊

— 黒沢咲⚡️ (@kurosawasaki) December 14, 2021