しかも憧れの滝沢さんがきっちりテンパイを入れている。
先輩、しぶといぜ！
２本場、その先輩からの親リーチに
しれっと
を通していく。
安全牌がないので、自分の手牌を優先した格好だ。
その後…
待ちで追いつく！
リーチしても良いが、それにしても終盤のリーチのみだ。
じっと滝沢パイセンの河に目をやる本田が選んだ選択は…
ダマテン。
そして２巡後だった。
おもむろにツモ切りリーチを解き放つ！
これは。現物のが打たれない（＝山にある）ということと、下家の瑠美が１つ仕掛けているため、西家の本田のツモは一発とハイテイの２回期待できることが大きい。
アガリ率が高まった上、足りない打点を偶然役で補うっていう寸法だ。
が、またしても
流局。
本田の刃は虚空を切り、憧れの背中がはるか遠くに霞んでいった。
そんな中やぶれかぶれで打ったドラ単騎の七対子が…
ツモ！ 30006000！
滝沢まで10000点差まで詰め寄ったが、迎えた親番で
その滝沢がダマテンでキック。
オーラスは倍満ツモ条件となり、この配牌。↓
倍満なんぞ望むべくもない手牌だが、本田は丁寧に進めていく。
そしてド終盤…
珍しく力を入れてツモりにいく本田。
ツモ番があと１回というところでテンパイ。
リーチ・一発・ツモ・
・三暗刻で６ハン、あとは裏ドラ次第で倍満になる。
随分勝手な都合だが、もともと絶望的な状況からの今だ。
その目はの危険度をはかっていたのか、それとも裏ドラの公算をはかっていたのか。
ともあれ、本田は
一縷の望みにかけてリーチを打った。
がむしゃらに追いかけては遠ざかり、諦めたと思ったら近づいてくる。
その背中は
憧れの背中は──
またしても届かなかった。
ツモれず。
親の瑠美がテンパイできずに終局してしまった。
滝沢の鮮やかなトップで、KONAMI格闘倶楽部が４年目で初の首位となるメモリアルな半荘となった。
しかしその裏で
ひたひたと憧れの背中を追っかけている若者がいたことを忘れずにいよう。
萌芽のときは近いのかもしれない。
この記事が気に入ったら
フォローをお願いいたします！
最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします！
