同じ待ちになったとして
どちらがチートイツに見えますか? という話。
そしてその後、親の本田からリーチが入り…
ノーチャンスの牌を切ってチートイツイーシャンテンを維持していた魚谷だったが、をツモったところでノータイムでを抜いてオリた。
個人的な話で申し訳ないが、私は最近この「ノータイムオリ」に美しさを感じる。
「自分の中で型(基本フォーム)が定まっている」
もしくは「あらかじめこの牌でオリると決めていたんだな」
ということが分かるからだ。
逆に自分がよくやりがちなのが、副露していてリーチに押しているときに、超危険牌をツモってきて
(うーんどうしようかなー)
と相手の河を睨みつけて
(無理だ、オリよう)
と決断し
(オリるなら復帰の可能性と周りの安全度を考慮して…)
と時間を使って現物を抜くわけだ。
これ、他家から見たらオリた(周った)ことがまるわかりで、超ダサい。
ドラをツモった時くらいあらかじめ考えておけよ、と自分に言い聞かせる。
オリる牌くらい先に考えておけよ、とマスクをした男の声が聞こえる。
だから音速のオリを見ると美しさを感じるのだ。
それがギリギリの選択であればあるほど、感動さえ覚えてしまう。
麻雀マニアの戯言は置いといて、対局を進めよう。
恒例・焦点の一局
私の観戦記を読んでくださっている方はお気づきかもしれないが、この数ヶ月は「焦点の一局」として、一番アツかった一局を取り上げている。
松ヶ瀬が抜けつつある東3局1本場が本日の焦点の一局となった。
ファーストテンパイはその松ヶ瀬。
をツモってイーペーコー完成。
2枚切れとはいえ、普通はを切ってに受ける場面だ。
む… 考えているぞ? まさか…
を切った! え? え?
土田「なるほど、これはタテ形のツモの流れを感じ取って…」
小林「…これ、全山だ!」
コバミサのスルースキルに笑ったところで牌図を見てみよう。
・が直前に連続で打たれた
・さらに魚谷(下家)がソウズか国士かチャンタ形でを持っていそう
・逆には筋にかかっている上、ピンズの上はいい
これだけ条件が揃えば見た目の2枚差は覆るのでは… というのが松ヶ瀬の判断。
一発目でツモってきたのが、アガリ牌の次に嬉しい
だ。これでも筋になり、ダブル引っ掛けになった。
(引っ掛けという麻雀用語は、相手を騙しているみたいで語弊があるよね。)
切られたを見て考えたのが魚谷。
ホンイツのチャンス手とはいえ、鳴いて2シャンテン。
リーチに立ち向かっていくのは厳しい。
しかし浮いているが1筋と考えると、見合うのか。