帰ってきたベルセルク KONAMI麻雀格闘倶楽部 高宮まりの左腕に輝けるは緋色の円盾【Mリーグ2021観戦記2/10】担当記者:ゆうせー

高宮は考える余地を残したかった、と話していた。

戦列復帰後の高宮は、「受け」を相当意識しているのではないだろうか。

そう考えると、同じ火曜日に炸裂した、

このスーパーセーブにも合点がいく。

木曜日の一戦目に戻ろう。高宮が親番でダマテンにした【5マン】【8マン】待ちの結果は、

終盤にツモアガリだった。ツモタンヤオの1000は1100オールで親番を繋ぐと、

東1局2本場は、

茅森のリーチと松ヶ瀬の仕掛けが入る中、【白】を鳴いての700は900オールのアガリを決める。

東2局3本場は、

松ヶ瀬との空中戦を制して、【中】ホンイツ5800は6700点のアガリ。

点棒を積み上げていく高宮。次局は再び「受け」でも魅せる。

東1局4本場は、

打点王茅森に、

弩級の手が入るも、

高宮は、

ここから【中】をビタ止め!【8ソウ】が2枚切れていたこともあるが、自分の手が整って勝負出来るようになってから【中】を切ろうという算段か。

この局は、

高宮が【中】を重ねて、

見事テンパイを取り切る!

松ケ瀬のテンパイ形を見つめる高宮。

いつまでも続きそうな勢いの親番だったが、

東1局5本場は、茅森のリーチを松ヶ瀬がタンヤオでをかわし切り、高宮の親番を終わらせる。

この局、高宮は、

茅森のリーチを受けた一発のタイミングで、テンパイが入っていた。

高宮は打【8マン】で迂回。またもや守備意識の高い選択をとった。

まだ東1局とはいえ、ラス目からのリーチ。高宮は現状5万点超えのトップ目なので、一発を避けつつ好形になってから押し返すという考えだろう。

結果的としてアガリ逃しにはなったが、決して悪くない判断だったように感じる。

東2局はアガれないと見るや、高宮は鋭い眼差しで下家にいる親の河を見つめ、

鳴かれない牌を選んで、絞りに徹する。この局は全員ノーテンで流局。

東3局は松ヶ瀬の早い仕掛けに放銃したものの、すぐに東4局で、

リーチ赤赤ドラドラ裏、12000を松ケ瀬からアガって取り返すと、

ここから高宮は、またもや受けて受けて受けまくる態勢に。

南1局は【赤5ピン】を鳴いた茅森に対して、通っていない【8マン】をつかみ、慎重にとどめ置く。

南2局で見せたのは、

右4枚を字牌で構えた超スリム打法! いつどこが攻めてきてもいいように守備力をキープ。ただ、形は崩していないので、いいツモが来たときだけアガリも狙える格好だ。

この手が、

ここまで伸びるも、ドラの【赤5マン】を持ってきて撤退。

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