高宮は考える余地を残したかった、と話していた。
戦列復帰後の高宮は、「受け」を相当意識しているのではないだろうか。
そう考えると、同じ火曜日に炸裂した、
このスーパーセーブにも合点がいく。
木曜日の一戦目に戻ろう。高宮が親番でダマテンにした待ちの結果は、
終盤にツモアガリだった。ツモタンヤオの1000は1100オールで親番を繋ぐと、
東1局2本場は、
茅森のリーチと松ヶ瀬の仕掛けが入る中、を鳴いての700は900オールのアガリを決める。
東2局3本場は、
松ヶ瀬との空中戦を制して、ホンイツ5800は6700点のアガリ。
点棒を積み上げていく高宮。次局は再び「受け」でも魅せる。
東1局4本場は、
打点王茅森に、
弩級の手が入るも、
高宮は、
ここからをビタ止め!が2枚切れていたこともあるが、自分の手が整って勝負出来るようになってからを切ろうという算段か。
この局は、
高宮がを重ねて、
見事テンパイを取り切る!
松ケ瀬のテンパイ形を見つめる高宮。
いつまでも続きそうな勢いの親番だったが、
東1局5本場は、茅森のリーチを松ヶ瀬がタンヤオでをかわし切り、高宮の親番を終わらせる。
この局、高宮は、
茅森のリーチを受けた一発のタイミングで、テンパイが入っていた。
高宮は打で迂回。またもや守備意識の高い選択をとった。
まだ東1局とはいえ、ラス目からのリーチ。高宮は現状5万点超えのトップ目なので、一発を避けつつ好形になってから押し返すという考えだろう。
結果的としてアガリ逃しにはなったが、決して悪くない判断だったように感じる。
東2局はアガれないと見るや、高宮は鋭い眼差しで下家にいる親の河を見つめ、
鳴かれない牌を選んで、絞りに徹する。この局は全員ノーテンで流局。
東3局は松ヶ瀬の早い仕掛けに放銃したものの、すぐに東4局で、
リーチ赤赤ドラドラ裏、12000を松ケ瀬からアガって取り返すと、
ここから高宮は、またもや受けて受けて受けまくる態勢に。
南1局はを鳴いた茅森に対して、通っていないをつかみ、慎重にとどめ置く。
南2局で見せたのは、
右4枚を字牌で構えた超スリム打法! いつどこが攻めてきてもいいように守備力をキープ。ただ、形は崩していないので、いいツモが来たときだけアガリも狙える格好だ。
この手が、
ここまで伸びるも、ドラのを持ってきて撤退。