この局は、
松ヶ瀬が切ったドラのを、
のチョイ押しからテンパイを組んだ滝沢が捉える。2900は3200のアガリ。リーチ棒も手に入れて、滝沢がさらなる加点を決める。
南2局、
迫り来る滝沢を突き放すべく、
「リーチ」
岡田はピンフドラ1の手をリーチに踏み切った。
狙うはさらなる加点だ。
「リーチ」
そこへラス目の日向が追っかけてきた!
リャンメンに手替わっての勝負だ。
「リーチ」
!!??
松ヶ瀬も追いついた! 瞬く間の三軒リーチだ!
気合い十分の松ヶ瀬。
勝ちたい気持ちは、みんな、どのチームも同じだ。
あっという間に攻め返された岡田。
「でも、大丈夫。」
「今日は私が、」
「世界で一番おひめさまなんだから。」
笑顔を浮かべながら一発でをツモりあげた岡田は、自分の勝利を確信していたかのように思えた。
このアガリで抜けたトップとなった岡田。
南4局1本場は、
必殺スタンド「ローリングストーンブリッジ」を使い、わざと滝沢が並べたを、
岡田がチー。アガリに向かって動き出した。
滝沢は「安いよ」とアピールすることで、岡田の警戒レベルを下げて一緒に攻めてもらうことも狙っていたか。
岡田は、
そのままの勢いで手を進め、
タンヤオ赤をアガリ切り、試合終了。
久しぶりの登板を見事トップで飾った。
試合後に、
スクリーン越しに飛び込んでくる岡田の笑顔も素敵だったが、
その前に、はにかみながらカメラに近づく姿や、
インタビューで嚙んでしまって天を仰ぐときの岡田の表情を、心からかわいいと思った、そんな木曜日の1試合目であった。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite