【 #神域リーグ 第8節観戦記】第24試合 ルイス・キャミ― vs 千羽黒乃 vs 鈴木たろう vs 郡道美玲 【文 #縦鳥千波 】

まっとうな選択だったが【8ピン】を郡道選手がロン。トップ目にたった。

【ゼウスのリーチ対応】

ドラ3枚の手で両面テンパイになる鈴木選手だが、親の千羽選手からリーチがかかっている。

なんと鈴木選手はテンパイをとらずに打【5ピン】として危険な【3ソウ】【6ソウ】を打たない選択をとった。
【3ソウ】【6ソウ】は5枚みえており、千羽選手が1枚もソーズを切っていなくいかにも【3ソウ】【6ソウ】は危険そうだ。しかも【3ソウ】ドラ表示牌でドラも絡んでしまう。

【6ソウ】にくっついてホンイツでテンパイしかえした。

最後はメンホンチートイのテンパイになり流局。結果的には失敗となってしまったが、リーチに対しても危険度を推測して、一打一打考えていることがわかって面白い。

【お金持ちは選択肢が多い】


郡道選手が満貫をアガり、トップ目で迎えた南3局
親の鈴木選手が先制リーチ。
郡道選手はドラ3の広いイーシャンテンとなった。

郡道選手は【東】すら切らずに【3ソウ】を切って完全に降りた。点数を持っているからこそ、できた選択だ。また、【9マン】が3枚切れていることで手牌の評価が下がっている。

一方でここをあがらないとトップが厳しい千羽選手は、三色のイーシャンテンになった。

危険を承知で【7マン】をプッシュ。テンパイしたらドラも切るつもりだ。持ち点とチームポイントが少ない選手はこういう場面で押さざるを得ないのだ。

次に引いた【8マン】も当然プッシュ。どうしてもトップがほしくて、持ち点が少ないととれる選択肢が少ないのだ。

鈴木選手が満貫のあがりで郡道選手にあと一歩まで迫る。

【郡道美玲の成長】

次局、ルイス選手がドラをポンからスタート。跳満になる可能性まである。
役牌バックは字牌を対子で持てるため、守備力もある。

トップ目の郡道選手が先にテンパイをいれた。

ここで、ルイス選手のほしい【西】を引いてきた。

なんと郡道選手は【西】を切らずに打【8ピン】のファインプレー。

両面変化したが。

これも切らずに【西】を切らないことにした。
ルイス選手の役を考えると、ホンイツでもチャンタでも三色でもなさそうだ。役牌では【西】以外すべて切れてしまっている。この試合だけみるとルイス選手にはアガってもらいたい状況だが、アトラスに点数をあげることもしたくない。
私の印象だと、郡道選手はまだ自分の手牌と捨て牌でせいいっぱいになっていると思っていたが、相手の役を考えるところまでできているのは成長を見ることができた気がして嬉しかった。

しかしルイス選手は【西】を止められても自力で力強いツモ。郡道選手のトップ目でオーラスに入った。

【オーラスのゼウスの見逃し】

オーラス鈴木選手はトップと2800点差である。【白】をしかけた。
あとはドラをひいて2000点の手をつくれば、直撃がツモで逆転できる。

赤ドラを引けて、あとはテンパイすれば直撃かツモの条件であがればいいだけだ。

マンズが伸びて三面張のテンパイ!

終盤、千羽選手からリーチが入る。【4ピン】でアガれる。

しかし、これはスルー。ここからアガればトップになれないと思ったのだ。

しかし、解説席は困惑していた。鈴木選手が最後に引いた【7マン】はドラで、3900の手になっており、すでに誰からアガってもトップの手になっていたのだ。
でも何をかくそうゼウスの選択なので、何か意図があるのではないかと考えていた。
困惑が続くなか千羽選手が一発でツモ。
これでも3000・6000なら親被りで鈴木選手がトップになる。

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