待っていても風は吹かない 高宮まりが自ら手繰り寄せた 連勝の気流【Mリーグ2022-23観戦記12/2】担当記者:後藤哲冶

同卓の3人も「高宮さん危険牌1枚も切ってないよね……?」という表情。
高宮の点数は6万点を超えた。

そして迎えたオーラス。

実況席も一度気付くのが遅れるほどの速度でピンフテンパイを入れた高宮が――

トップ目としては最高のアガリでこの半荘に終止符を打った。

終始高宮が場を支配していた印象のある半荘だったが、全ての始まりは東1局にあったように思う。
リーチのみのペン【3ピン】
あの手の最終形が高宮と同じになっている打ち手はそういないだろう。

自分らしさ満開のアガリで流れを引き寄せた高宮が、嬉しい連勝をチームに持ち帰った。

高宮は今季、迷いなく自分の麻雀を打てているように思う。

「流れ」「風」「状態」なんていう概念は、一般的には無いとされている。
……無いとされているが、もしあるのであれば。

それは運否天賦だけではなく、個人の努力や気持ちに由来してほしいと思うのは、麻雀打ちの自分勝手な願望かもしれない。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/