東4局の本田の親番。
4巡目に親の本田から待ちのピンフリーチが飛んでくる。
このリーチを受けた一発目の園田の手牌。
安牌はゼロ、情報が非常に乏しい。
唯一浮いているが唯一の打牌候補だろう。
がリャンメンで当たる確率は1/16。
その確率は8%。字牌シャンポンなどの愚形待ちの可能性も含めると5%くらいか。
(5%って簡単に引くのねぇ~…)
裏ドラも1枚乗せてトップ目の園田から値千金の12000点のアガリ。
やはり本田が園田と優のシーソーゲームに割って参戦してきた!
ちなみに本田はこの日も守備面でも冴え渡っていた。
遡って園田が4100オールをツモった東2局1本場。
園田のアガリ牌のを掴んだ本田。
リャンメン2つのイーシャンテンでとが浮いているが、ここから本田はどちらも切らずにを中抜いたのだ。
直前に優がのポン。
優はを先切りしていてのトイツを固定している。
優はのトイツとその相方のトイツに価値のある手牌である事が多い。
優の手にある役を逆算して考えると
直前のを鳴いていないので、の保有率が高い。
( XX YYY ZZZのような形)
そもそも園田がバックの可能性が残っている。
は園田がトイツ落としでタンヤオ仕掛けであれば通り易そうに見える。
しかしチーの仕掛け出しで234の三色絡みでからを先に切って受けを固定している可能性もある。
優にはリャンメンでもシャンポンでも当たるパターンがある。
インタビューでは
「慎重にいき過ぎた」と語っていたが、実際はオリのピントがとても合っている。
この判断力も今シーズンの好調さの要因であろう。
3軒リーチの勝負所、制するのは…
この後
本田の500は600オール
松本の1000/2000は1200/2200
園田の2000
と比較的小場な状況で進んでいき、まだ4者とも充分にトップが狙える位置にいる状況で
迎えた南2局。
ここがこの半荘のターニングポイントとなった。
本田が4巡目にしてタンヤオとイーペーコーが確定しているイーシャンテン。
好形テンパイも確定していて大チャンスとなる。
松本は赤2枚のイーシャンテン。
ここまでアガリが1回あるものの中々トップ争いに食い込めない苦しい展開だ。
この手を決めて一気にトップ争いに名乗りを挙げたい所だ!
最初に動きが入ったのは園田のカンチー。
ドラも無く、形も苦しい。愚形を捌いてバックで前進していく。
トップを取る為にはこの親番継続がキーとなる。
園田の仕掛けによりが舞い込み先制テンパイを果たした優。
役もドラも無いが、リャンメンでのテンパイならばここは即リーチだ。