今ならまだ満貫ツモか小林選手から5200・寿人選手から満貫直撃で着順アップが狙えるラストチャンスな状況での何切る? に時間をかけます。
123や234の三色になったりドラ重なると嬉しい手牌で
切りを選択。
三色は少し遠いこともあり、ドラが重なった時に良形が残る選択をしました。
すぐに引く。
小林選手から5200以上の直撃か満貫ツモ条件ならピンフは不要と切り。
を引ければカンリーチで文句なし。
先にを引けば一旦雀頭を無くしてドラ単騎も辞さずの構えで逆転を目指します。
そしてカンを引いてのテンパイ。
これで一発かか裏ドラのどれかを満たしてのツモか直撃で3着浮上の形ができ、もう時間は無いと即リーチを決断しました。
満貫放銃でラス落ちになる2着目の寿人選手は、ここで降りを選択。
小林選手の手を付近が雀頭のリャンメン待ちもあると読めばよりものほうが危険で、寿人選手がテンパイを取っていれば切りを選びそうな局面で
小林選手のアガリになっていた1局。
堀選手のリーチが紙一重で間に合った形となりました。
そしてを掴む小林選手。
多く抱えたは無筋の中でも危険な牌でしたが、ここで降りてもツモられてしまえば結局一緒で流局期待には先が長すぎます。
黒沢選手のリーチの時ののように、二筋にかかる無筋のなら止めていたかもしれませんが
このなら30%も当たらないと押し出されました。
一つ目の直撃という条件をクリアした堀選手は、柔らかな動作で裏ドラを捲ると
無表情のまま点数を申告して淡々と点棒をしまう堀選手でしたが、この苦しい展開の中で細い糸を手繰り寄せるような3着に
「嬉しすぎてダブルピースしようかと思った」と後に語っていました。
一方で久しぶりの出場で緊張したと答えていた黒沢選手。
その緊張感が集中力を高めたか、自分らしく面白い麻雀で大きなトップを奪い
雷電は4位に浮上。
まだセミファイナルは始まったばかりですが、ファイナルに進出に向けて幸先の良いスタートとなりました。
日本プロ麻雀連盟所属16年目。
一日中麻雀観るか野球観るか漫画読むかして、たまに寝る。
Twitter:@koshishi0610