「私以外私じゃないの」黒沢咲が魅せたそれは、狂気にも似た……【 麻雀最強戦2023 】 因縁の決着 観戦記【決勝卓】担当 渡邉浩史郎

空切りでリーチだ! このカン【4ソウ】に、この局のすべてを託した!

同巡、黒沢も聴牌!
内川のリーチにより、跳満出和了りが可能になった。内川からのマンガン直撃もある。
メンホン・【中】・ドラ、【北】で和了ればどこからでも、【8ソウ】は内川からのみ。【5ソウ】はめちゃくちゃ危険な両無筋だが、条件は作った。

自身がここまで育てあげた手牌、ここはリーチで行くしかない。だってそれが今見える、優勝のための最短距離なのだから。

「最短距離……?」

「通ったことがないわね!」

それは黒沢が見せた意地、執念、それらを通り越した狂気、いやそれすらも通り越した、非常に純度の高いピュアな何か。

内川から出た【6ソウ】をチーしての直撃条件聴牌も一顧だにせず。

全人類の注目を持っていきかけた、この局の行く末は……

覚悟を決めた男:内川の、無骨にも見えるカン【4ソウ】ツモで幕を下ろした。

思えば予選からカン4待ちに縁があったように見える。
それはつまり、それだけの数の中張牌愚形聴牌をしっかり曲げていたということ。
勝つべくして勝ったにふさわしいリーチ回数だったといえよう。

 

 

渋川・黒沢・岡田それぞれにチャンスがあった。内川がどこか一つでも日和っていればもう結果は分からなかったといえよう。

内川幸太郎 因縁の決着 優勝!!!

おめでとうございます!

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