【EX風林火山 IKUSA観戦記】しゅもの #大三元 がプロの牙城を穿つ IKUSA準決勝は混迷の中に 文 #東川亮

極めつけは南2局2本場。この局は早川がわずか2巡でリーチをかける。赤赤で打点も十分、待ちは【5マン】とオタ風の【東】

その【東】を、浅井が一発でつかんでしまった。しかもドラ含みで形がよく、リーチが早すぎて相手の待ちも絞れないとなれば、もはや時間の問題。

ドラが重なって自身の手が進み価値も高まった。自然に切り出した【東】にロンの声がかかる。

まさかの裏3、12000。浅井は雀王決定戦で、渋川難波仲林圭松本吉弘というMリーガー3名を打ち倒した男である。実力は立証済み、しかし浅井ほどの力があっても一つかみ合わなければこのような結果になってしまうのが、麻雀の怖さであり面白さなのだ。

この試合はオーラスで親番の早川がリーチツモタンヤオ赤の満貫をツモってトップ目まで浮上し、準決勝初トップを獲得。現在首位の佐藤を逆連対に沈めると共に、自身を決勝進出ポジションの3位まで押し上げた。浅井は、箱下のラスに沈んだ。

第4試合結果
1位:早川健太 +65.6
2位:一井慎也 +21.1
3位:佐藤孝行 ▲13.2
4位:浅井堂岐 ▲73.5

IKUSA準決勝は全日程の半分を終了、首位に立っているのは逢川。決勝進出ボーダーの4位はしゅもの33.7ポイントとなっている。浅井、一瀬は苦戦が続いているが、2人とも残り4戦で2トップを取れば十分決勝進出は可能だ。ここからはさらに細かな駆け引きが要求される条件戦。どのような戦いが繰り広げられるのか、後半戦もぜひご注目いただきたい。

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