井上絵美子が
一歩を踏み出した、
高打点シンデレラ
ストーリー!!
【決勝卓】担当記者:危険な鬼太郎 2020年11月1日(日)
この全日本プロ選手権を優勝して飛躍した選手は多くいる。森下剛任はこのタイトルを獲り、最強戦ファイナルでは惜しくも準優勝となりながらもメディアで見る機会が増えた。これが要因ではないだろうが、タイトル戦での活躍も凄まじい。
特に目覚ましい活躍をしたのが近藤千雄だろう。彼はこのタイトル戦を勝ち抜き、最強位を獲得して大きく飛躍した。最強戦にも最強位を獲得して以降、シードや解説者として最強戦に呼ばれる機会が多い。
このタイトルを勝ち抜き、彼らのように飛躍する選手はだれになるのか…。
東1局
皆さんはこの木原の手牌は何を打つだろうか。私は切り辺りが良いと個人的には思った。
ピンズは少し場に高くあまり信用が出来ないので、一応はイーシャンテンに受けつつのポンやのくっ付きで、-ターツを嫌って行きたい所。ドラが一個も無いので少し慎重になりがちだ。
だが木原の考えは大きい。
ここは打。ピンフは最低限付けながらも、を引けばタンヤオまで見込める。最高打点を見る打ち手はこう打つのが良い。
この木原の狙いにツモも答える。
を引き入れ--のリーチをすると
これを一発ツモ!最速で最高打点のアガリを引き寄せ、リーチ一発ツモピンフの1300-2600のアガリ!
意思とツモが上手くかみ合ったアガリになった。
しかし東2局は親の木原がドラ暗刻の手で新谷のリーチに真っ向勝負をして放銃。
リーチ七対子ウラウラの8000!トップ目からの直撃となっただけに、まだまだ勝負はどうなるか分からない。
東4局 ドラ
ドラドラで親の井上がをポン!
タンヤオドラドラの5800の-聴牌。巡目が遅いとはいえ、ソウズは良い。出アガリも十分期待できる。
これに木原が追いつきリーチ!
-のドラ1リーチだ。
そして新谷も追いつく。
中々に難しい手牌。は親の井上がポンしており、は木原が1枚切っていて目に見えて4枚見えの-。
とはいえ、が目に見えて3枚見えているのではワンチャンス。はそれほど危険には見えないので切る事は決まっているのだが…。
「リーチをするか否か」
で新谷の時が止まる。
新谷の選択はを切ってのヤミテン。
「木原はとを切っている。小平がもしこのリーチに目が行けば…降り打ちが狙えるか?」
新谷としても、この-は4枚見えているとはいえそこそこ良い待ちだ。リーチをしたい気持ちをぐっと抑えて小平からのアガリを密かに狙う。
新谷は木原のド無筋のを掴むとリーチ宣言。流石にまで切ると、
「私は木原の現物で待っていますよー!」というアピールを暗にしている事と同意義になる。もちろんこれがピンフドラ3などの8000点ぐらいの手だったら、ヤミテンでもを押す価値があるのだが、ピンフドラ1の2000点ではまで行く価値がない。
だからこそ新谷はリーチ宣言。を切っても良い様に打点を上げた。
しかしこれが親の井上の放銃牌。
タンヤオドラドラの5800!トップ目が放銃に回る展開が多く、トップが抜け出さない。この混戦を抜けるのは誰になるのか。
東4局 2本場 ドラ
親の井上がダブポンからの高速聴牌。
-待ちの5800聴牌。この局も井上が主導権を握ると思いきや…。
小平がここで魅せる。
七対子イーシャンテンでの選択。は親の井上にはドラ跨ぎで切りにくいし、1枚切れのを切るんだろうなぁ…
と思いきや、
ここは打。井上の捨て牌にはマンズがたくさんあり、全てが通りそうだ。他家がこの井上のに合わせ打ちしていないので、よりはマシだと判断したのだろう。
そしてすぐに聴牌。