※唯一の連勝で通過を決めた忍田選手
⑥と⑦は差があるので気をつけなければいけません。
この価値の差を頭に入れておくと、Mトーナメント1回戦目の選手の思考に共感しやすくなる…かもしれません。
1つのトップの価値が大きく、1回戦目は4人が全力でトップを狙うことになりがちなMトーナメント。
このFINAL STAGE C卓も1回戦目トップという有利な1席を争う激しい椅子取りゲームが始まりました。
東1局
山脇選手の仕掛けに
全員で真っ直ぐ向かっていき
先制リーチの園田選手から松本選手が一発で討ち取り満貫のアガリ。
東2局1本場
山脇選手と松本選手の2軒リーチにダブル無筋のをイーシャンテンから勝負する滝沢選手。
をポンしてテンパイが入ると、2軒リーチの両方にもも通っていない4倍無筋のを静かに河に置いていきましたが
これは松本選手に捕まって満貫。
やりすぎなのか?と自問しながら、こんな感じでここまで勝ち上がってきているからと当初の計画通り東4局でも推し進め
3人テンパイの中、ドラのが浮いた状況でション牌のを切っていく滝沢選手。
この局は山脇選手から満貫をアガリ、東場で全員から満貫を直撃した松本選手が大きくリードを奪います。
このまま終わると3着とも大差になる⑦メガラスで終わりそうな山脇選手でしたが、
打点重視の選択がアガリに繋がり、そこからオーラスの連荘で一歩ずつ条件を緩和していって、迎えた南4局2本場。
東場が終わった段階では安泰かと思われていた松本選手が山脇選手のリーチと滝沢選手の仕掛けに挟まれ大ピンチ。
ツモは「やったーテンパイ嬉しいなー」なんていう牌ではありません。
は親のリーチの現物ですが、とをポンした滝沢選手には通っていないドラそばの牌。滝沢選手の最終手出しはをポンした時ので、画像の左下を見ると待ちと書いてあります。
ここで虎の子の安全牌を使い、松本選手のお祈りタイムが始まりましたが
安牌は増えず、引いてきたのは無筋の。
松本選手から漏れ出る呼吸音。
打てばトップ陥落の危機。
このシステムでトップ目から2着に落ちるなんていうことは、あまりにも罪深きこと。
1枚通れば〇枚安全が買えるなんて言える状況ではありません。
しっかり腰を据えて一番安全な牌を探す体勢に入った松本選手。
ホンイツ模様の滝沢選手に満貫放銃するのが大罪すぎるので、とても萬子は切れません。
山脇選手のリーチ宣言牌は手牌に関連していそうで、とが4枚とも見えていたのでかを持っていそう。
頭のは普通にあり、消去法で残されたのはのみ。
は3枚見えていて持っていても1枚。
カンテンパイからの変化は、の場況がそこそこよく見えるので親ならカンで即リーチしてそう。
のシャンポンなら切りのにしてそう…というかそうであってほしいという願望を込めて
もう他に切る牌がないんですと、苦悩の表情から絞り出した。
が通って一安心の松本選手でしたが
直後に山脇選手に満貫をツモられ、胃の痛い勝負が終わりません。山脇選手は0点からの大復活です。