自宅で行われているかのようなほんわかとしたアトラスの麻雀。
まるで家族内でのやりとりのようなそんな姿を、いつまでも見ていたいと、思ってしまう。
チーミング? いいえ、これが優勝チームヘラクレスの力です(チームヘラクレス予選)
■東家 緑仙
■南家 松本吉弘
■西家 因幡はねる
■北家 空星きらめ
ヘラクレスの予選は、今までと違い大きな点数が移動する展開となった。
松本、空星と高い手をアガリ、因幡が点棒を減らす展開。
これで、松本と空星はこのままの点数なら準決勝進出、因幡はあと2000点減らすことができれば、ブービーでの準決勝進出となる。
ということで、因幡はこの松本のリーチに対して振り込むことを画策する。
当たりそうな牌を連打する因幡。
「どれだよアガれよ~!」
「それじゃねえよ!」
なんだか別のゲームになってきたような気もするが、これはお祭り。
こんな普段は見られないような麻雀を見るのも、また面白い。
因幡の願いは届かず、この局は流局。オーラスへ。
ノーテン罰符を払ったものの、このまま終局すると因幡はブービー賞にはなれない。
そんな願いを叶えたのは、松本監督による完璧な因幡からの2000点だった。
ヘラクレスは見事、1位2位4位の3名が準決勝進出となった。
もちろんルールの特性上、後に予選をやるチームの方が有利になるのは確かだが、東風戦という短い戦いの中でそれを調整するのは難しい。
これは条件をクリアしたヘラクレスのメンバーが見事だったと言うべきだろう。
これが優勝チームの実力というものなのかもしれない。
以上の結果から、本選出場選手はこのようになった。
神域リーグで共に戦った仲間達との予選となったこのエキシビジョンマッチ。
各チームそれぞれ特色が出ていて、本当に面白い物になっていたと思う。
今年の神域リーグは最高だった、それを再確認させてくれる素晴らしい予選だった。
本記事はこれにて締めとさせて頂くが、準決勝、決勝の観戦記も掲載予定なので、是非そちらにも目を通して欲しい。
……ところで作戦通り、と語っていた神域リーグ主催者の名前が持ち点下位の一番下にあった気がするのだが、それは気のせいかな!