その後、堀は切った
を引き戻し、さらに急所の
を引いて1シャンテンに戻ってきたところで、
を切った。ピンズホンイツ模様の瀬戸熊には切りづらい牌に見えるが、瀬戸熊が
をポンする前に堀が切った
に声がかかっておらず、その後にポン出し
。
もし![]()
で当たる形ならば![]()
![]()
と持っていたことになるが、それであれば
はチーしているべき牌姿であり、![]()
待ちはないと読んだか。また、
はすでに堀の目から3枚目でシャンポン待ちもなく、地獄単騎にするとも考えづらい。それにしても、この
切りはほぼノータイムで、本当に自然な所作だった。
次巡、第1打に切った
を引き戻して![]()
待ちピンフテンパイ。
すぐに瀬戸熊から出て、自力は難しいと思われた堀がアガリ切るという驚きの決着により、
試合会場は季節外れの桜色に染まった。
スタッツを見れば、堀はアガリ5回に放銃ゼロ。完璧なゲームメークによる勝利である。特に南3局にリーチをしなかった判断は、一か八かの勝負がけをしてしまいそうな打ち手が多そうななか、リーチで楽になろうとせず、我慢の選択で最悪を回避したところが素晴らしかった。それが彼にとっての普通なのかもしれないが、なかなかできることではない。
充実の勝利に、試合後には連闘を宣言。そうして出場した2戦目はオーラスがものすごい1局になったのだが、そちらはぜひ、ABEMAプレミアムと千嶋辰治さんの観戦記でお楽しみいただきたい。

東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「近代麻雀」「キンマweb」「近代麻雀note」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事を執筆する他、書籍の編集・構成なども担当。












