常時困り顔の菅原が選んだのは…
!
567の三色とイーペーコーでのメンツ手に特化した選択。
正直、損とは思う。
先ほどの瑠美の手牌と違い、今回はイーシャンテンだし、メンツ手に固定しても愚形が複数残っているのでアガりやすいわけでもない。
それと同時にトイツ手を見切れたらどれだけ楽だろうか、とも思う。
なまじトイツ手とメンツ手を維持したほうが受け入れ枚数は多い、と知っているからこそこういう振り切った選択ができない。
振り切ったものにしか
この567の三色は捉えられない。
菅原はここでも困り顔(常時)で打としてイーペーコーと3色のイーシャンテンにとった。
終盤、浅見と本田から2軒リーチが入ったところで…
瑠美にテンパイが入る。
これもあそこでの対子を落としていなかったら捉えられていない手牌である。
決めていたのであろう。
瑠美はをツモってきた瞬間にリーチと発声していた。
それも双方に通っていないを切り、2枚切れのカンに受けて。
は浅見(上家)には中筋だけど、本田にはソウズならここという危険筋。
一方での方はほぼ通る牌で、待ち()の見た目枚数も一枚多い。
(でもさ、の方が山にいそうじゃない?)
とリーチ棒を置いた瞬間に
瑠美はアガっていた。
本田がをツモ切って、リーチ・一発・ドラ2の12000。
この難解な選択をノータイムでやってのけた。
2巡目ののトイツ落としからの音速切りリーチ。
瑠美オリジナルと言える親満をモノにし、風林火山がトップ目を維持しながらの進行となったのだ。
その瑠美の背を追ったのが
背水のBEAST・菅原である。
リーチ・ピンフ・赤・裏2の8000は8600で瑠美の親を切って落とすと…
東4局では
ピンズで仕掛けている本田(上家)にが切れないでいるところをツモってきて打とほぼギブアップ…
からのフリテンラス1ペンを引き戻しての1000点アガリ!
リーチも十分ある場面だが、ピンズ警戒モードに入っている中、をタダで拾うことを重視してのヤミテンか。
南場は早かった。
この世にチートイツはない、と再確認したのが南2局。
本田の手牌はドラのが対子だが他の形が苦しい。
オタ風で1枚切れのをツモ切ってチャンタとチートイツの天秤にかけるかと思いきや
チャンタ系に振り切る打。
これが最速で
8000のアガリになるから麻雀わからない。
あそこでの対子落としを見せることにより、回りからはピンズに見える。
チートイツは捨ててしまうが安全牌が持てたり、振り切ることでのメリットも存在するのだ。
さぁラス前。
トップ目瑠美と2着目菅原の差は11300点。
できればここで差を縮めておきたい菅原の手牌がこちら。
もう何回目だろう。
トイツ手とメンツ手の分かれ道。