バッチバチのオーラス勝負!「俺にはトップを持ち帰りたい理由があるんだよ!!」担当記者 ゆうせー【Mリーグ2023-24観戦記 11/30 鈴木たろう VS 松ヶ瀬隆弥 VS 松本吉弘 VS 滝沢和典】

リーチツモ赤の1000-2000は、1100-2100。

大接戦を制し、価値あるトップを持ち帰った。

この日のインタビューで印象に残ったのは、

インタビューアーの伊藤さんが、

「キーとなった局はどこでしょうか?」

と選手自身に聞いたところだ。非常にいいアイデアだと思う。

選手が「一番大事だった」と思っている場面を知ることが出来るのはありがたいし、インタビューもスマートにまとまる。

インタビューの全体的なテンポもよく、伊藤さんの話し方や表情は回を重ねるごとにどんどん明るくなっているように感じる。これからも楽しみだ。

ちなみに、松本が挙げたのは、

この場面だった。思考が非常に勉強になるので取り上げておきたい。

松本は、

「滝沢さんが、ション牌の【1ピン】を手からトイツ落としして【白】をポン、そして【5ピン】ポンの打【4ピン】。テンパイならリャンメン待ちが確定しているので、残っている無筋は押さずにオリた。」

と語っていた。

なるほど、ここでテンパイしているとすると、打【1ピン】の段階で滝沢の手は、

【1ピン】【1ピン】【4ピン】【5ピン】【5ピン】【白】【白】+雀頭+メンツ+待ち

となる。

ここで、「待ち部分が愚形なら【1ピン】落としにはならない」のがポイントだ。

その場合は、【5ピン】を1枚外すか、七対子も見て愚形待ちの部分を切っていくことになるだろう。

よって、松本は、「滝沢がテンパイ濃厚かつ、それが好形であろうことから、残っている無筋は押さない」という判断をして、

「ここでの我慢がオーラスに活きた」

と話していた。

松本を始め、ABEMASは全員がこのように「辛抱が効く」のが、チームとしてのいいところだと感じる。

接戦を制し、

3ケタプラスに復帰したABEMAS。

そして11月も終わり、ついに「あの人」も帰ってくる。

ここから、攻勢に転じていくことだろう。

12月のMリーグに、ABEMAS警報が鳴り響く。

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