鈴木たろうがゼウスである由縁【Mリーグ2023-24観戦記 12/26】担当記者 坪川義昭

更に点棒を増やしたたろうにとって、最大の山場がこの局である。
松本の親番を終わらせることが出来ればトップは固い。

派手な捨て牌のチートイツでリーチを打った。

少し不思議に感じると思う。アガれば良いだけなのだから役があるならリーチは必要ない。

 

単純に点棒を増やしたいという話とはまた別で、相手は仮にこれがチートイツだと思ったとしてリーチが必要ではない局面で【中】チートイツに当たると思うだろうか?

そして、巡目の速さも相待って当然手牌は断定できず当たり牌の候補は絞り切れないことにより後退を余儀なくされてしまう。

相手の心境を読み切ったゼウスらしいアガリである。

オーラスはファインプレーを披露した松本が2着をもぎ取りゲームセットとなった。

 

所属団体の最高位戦日本プロ麻雀協会の選手は当然、ドリブンズファンもMリーグファンも熱狂する一戦を制したゼウスは最高の笑顔で今年を締め括った。

そして、古巣である日本プロ麻雀協会でゼウスに憧れ、背中を追い続けてきた選手達もきっと胸にくるものがあったと思う。

来年もまた、彼の世界に引き込まれていくようなゼウスの選択を魅せてもらいたい。

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