【 #神域リーグ2023 第8節第24試合観戦記】桜の姫は諦めない 最強に囲まれた中で 桜凛月は”勝ちたい”と願った【文 #後藤哲冶 】

桜の姫は諦めない
最強に囲まれた中で
桜凛月は”勝ちたい”と願った

神域リーグは人気ストリーマー15名と、麻雀のトッププロ5人によって行われる大会。
未だに、監督4人による対局は神域リーグ史上1度もないのだが、監督3人に囲まれる選手という構図は、実は何度かある。

関連リンク:【神域リーグ 第9節第27試合観戦記】傾奇者よ高らかに笑え 漢歌衣メイカの魂よ 全ての麻雀を愛する人へ届け
歌衣メイカ vs 多井隆晴 vs 鈴木たろう vs 松本吉弘

昨年、アトラスの歌衣が、監督3人を相手に大立ち回りを演じた事などは、覚えている方も多いのではないだろうか。
まさに激闘と呼べる試合であったが、しかしその歌衣であっても、監督3人に対してトップを獲るには至っていない。

第24試合
東家 多井隆晴 (チームアキレス)
南家 渋川難波 (チームグラディウス)
西家 松本吉弘 (チームヘラクレス)
北家 桜凛月  (チームゼウス)

今宵、そのジャイアントキリングに挑む選手が一人。
ゼウスの、桜凛月だ。

チームメイトに送り出され、まだ誰も成し遂げたことの無い、トッププロ3人を抑えてのトップへ。
桜の姫の挑戦が始まる。

東1局

強者3人に囲まれた桜だったが、臆することはなかった。
まずは東1局。端牌を整理して、タンヤオでのくっつきのイーシャンテン。
ピンズのどちらかを選びたいところ。

桜が選んだのは【3ピン】ツモ切り。
2334という形はくっつきにとても優秀だが、今回の場合、他の牌がタンヤオなことが大きい。
【6ピン】にくっついた場合はほとんどがタンヤオになるので、そちらを優先した形。

狙い通り、【7ピン】を引き入れての【5ピン】【8ピン】待ちテンパイ。
ここは迷いなく先制リーチに打って出る。

しかしそう簡単にオリてはくれない。
渋川が【2ソウ】を引いて追い付いた。リーチタンヤオ赤1の【3マン】【6マン】追っかけリーチ。
最初のめくり合いは……

渋川の一発ツモで決着。
そしてここから、渋川が止まらない。

東2局。まずは多井と松本のリーチをかわしきって2000オールをアガると。

1本場では松本から5800をアガってさらに加点。
いきなり4万点超えのリードを築くことに成功。

東4局

桜もこれ以上離されてなるものかとリーチを打つ。
ここもペン【7ソウ】と待ちこそ良くないものの、ドラ1を従えての先制リーチ。
どうにかまずは1つアガリを手にするために桜が果敢に攻め込んでいく。

しかしこれも、実らない。
しっかりと押してきた多井に【8ピン】をツモられ、じりじりと桜の点数が減っていく。

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