桜の姫は諦めない
最強に囲まれた中で
桜凛月は”勝ちたい”と願った
神域リーグは人気ストリーマー15名と、麻雀のトッププロ5人によって行われる大会。
未だに、監督4人による対局は神域リーグ史上1度もないのだが、監督3人に囲まれる選手という構図は、実は何度かある。
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歌衣メイカ vs 多井隆晴 vs 鈴木たろう vs 松本吉弘
昨年、アトラスの歌衣が、監督3人を相手に大立ち回りを演じた事などは、覚えている方も多いのではないだろうか。
まさに激闘と呼べる試合であったが、しかしその歌衣であっても、監督3人に対してトップを獲るには至っていない。
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第24試合
東家 多井隆晴 (チームアキレス)
南家 渋川難波 (チームグラディウス)
西家 松本吉弘 (チームヘラクレス)
北家 桜凛月 (チームゼウス)
今宵、そのジャイアントキリングに挑む選手が一人。
ゼウスの、桜凛月だ。
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チームメイトに送り出され、まだ誰も成し遂げたことの無い、トッププロ3人を抑えてのトップへ。
桜の姫の挑戦が始まる。
東1局
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強者3人に囲まれた桜だったが、臆することはなかった。
まずは東1局。端牌を整理して、タンヤオでのくっつきのイーシャンテン。
ピンズのどちらかを選びたいところ。
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桜が選んだのはツモ切り。
2334という形はくっつきにとても優秀だが、今回の場合、他の牌がタンヤオなことが大きい。
にくっついた場合はほとんどがタンヤオになるので、そちらを優先した形。
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狙い通り、を引き入れての
待ちテンパイ。
ここは迷いなく先制リーチに打って出る。
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しかしそう簡単にオリてはくれない。
渋川がを引いて追い付いた。リーチタンヤオ赤1の
追っかけリーチ。
最初のめくり合いは……
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渋川の一発ツモで決着。
そしてここから、渋川が止まらない。
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東2局。まずは多井と松本のリーチをかわしきって2000オールをアガると。
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1本場では松本から5800をアガってさらに加点。
いきなり4万点超えのリードを築くことに成功。
東4局
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桜もこれ以上離されてなるものかとリーチを打つ。
ここもペンと待ちこそ良くないものの、ドラ1を従えての先制リーチ。
どうにかまずは1つアガリを手にするために桜が果敢に攻め込んでいく。
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しかしこれも、実らない。
しっかりと押してきた多井にをツモられ、じりじりと桜の点数が減っていく。