熱論!Mリーグ【FS第23節】
ファンの想いと
夢を乗せて羽ばたく
麻雀ハイブリッド白鳥翔の
it’s a “show” time!
文・ゆうせー【FS第23節担当ライター】2019年3月31日
私は、白鳥翔の友人だ。
彼が持っている麻雀の引き出しは非常に多い。そして、数あるその選択肢を絶妙なギアで切り替え、そのときそのときでの最適解を導いていけるのが白鳥翔という選手の長所だと思う。
ユーモアとウィットに飛んだ的確な解説、甘いマスク、さらには母性本能をくすぐる天然な性格と魅力が非常に多く、ファンが多いのもうなずけるところだ。
白鳥は、個人成績-300オーバーという非常に不本意なカタチで、2018Mリーグファーストシーズンを終えた。
人生初めてのMリーグルールでの麻雀。人生初めてのチーム戦での長期リーグ。
自分の中でのサンプル数が少ないがゆえ、「どの引き出しを開けるか」という自分の武器を、勝負所で自信をもって決めきれなかったのがファーストシーズンでの不調につながったのではないだろうかと私は思う。
華々しい舞台での、未曽有の大不調。
「こんなもんじゃない」
私だけでなく、選手や監督、ファン、そして何よりも自分自身がそう思っていたはずだ。
試行回数と研究時間が増えてきたからであろう、ファイナルシリーズに入って白鳥のピントは、徐々に、しかし確実に、Mリーグの舞台にフィットしてきた。
本日1戦目を闘った松本からバトンを受け継いだ白鳥。目指す3位麻雀格闘俱楽部までは87.4ポイント。
渋谷ABENASに関わる全ての人の想いをペインティングに乗せて、白鳥はステージへと進んでいった。
23戦目
東1局1本場
5巡目の白鳥、
何切るに出てきそうな難解な牌姿だが、白鳥の選択は…
打。ソウズの三面張を残した場合、引きはもちろんのこと引きでも、打点面に不満が残る。
そしてこの形にしておけばを引いても、
(ドラ)
このようにフリテン含みとはいえ、素晴らしいイーシャンテンになってリカバーが効く。
タンヤオを確定させて最低打点を底上げしつつ、やイーペーコーを最終形でキャッチできるというピンズでの打点要素も見た、視野の広い白鳥らしい柔軟な打牌だ。