浅見真紀と猿川真寿 結果を手繰り寄せる押しと引きの決断【Mリーグ2023-24観戦記 1/23】担当記者 東川亮

ただ、浅見自身はこの場面について「チーしてテンパイをとったほうがよかった」と振り返っている。この辺りの押し引きは、今後もチームメートと相談し、思考をより良い方向へとすり合わせていくのだろう。

その後は端牌を切って粘りながら、形は維持。【4ピン】を引いて、好形の満貫1シャンテンに。

猿川が東城に現物として合わせた【6ピン】を鳴けて、【2マン】【5マン】待ちテンパイ。

猿川も粘る。【1マン】をチー、【5ソウ】を切れば形式テンパイだが・・・

ここは前巡に浅見が切った【2ソウ】切り。【5ソウ】は通っていないどころかリーチの東城のロン牌。テンパイは欲しいが、あくまでも安全を優先した進行。

結果は浅見・東城の2人テンパイで流局。

つないだ親番で、浅見のチートイツドラドラ、9600は9900のアガリが決まった。これは、前局の粘りでつないだと言っていいだろう。

これが決定打となり、浅見が勝利。自身のおよそ2ヵ月ぶり、そしてチームとしては6度に及ぶ3着の連鎖を最高の形で断ち切るトップとなった。

この日の試合後インタビューには、激闘を繰り広げた2人が呼ばれた。共に今シーズンからMリーグを戦う立場だが、仕掛けや押し引きには双方ともに見応えがある。この先の終盤戦に向けて、2人の麻雀がさらに楽しみになる一戦だった。

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