二階堂亜樹、麻雀というままならないゲームのなかで【Mリーグ2023-24観戦記 2/16】担当記者 #東川亮

を引いて半歩前進。ただ、直前に岡田が切ったはスルーしていた。鳴くと狙いがばれるとは言え、テンパイしなければ負けが確定する岡田にピンズを絞る余裕がないと考えれば、鳴く手もあったかもしれない。

この後、亜樹が切り出した南を岡田がポンしてテンパイ。ただ、これでピンズもほとんど止まらなくなった。

遅れて亜樹もテンパイ。門前で仕上がってハネ満の逆転手、待ちはペンカン待ちと非常に苦しいが、親の岡田のスジになってはいる。

岡田の切ったもスルー。チーしてを切ると待ちのテンパイになるが、自身の目から6枚見え、見た目の待ち枚数はと変わらない。

次巡、岡田が切ったをポン、に待ちを変える。

ただ、そこに割って入ってきたのがトップ目の松本。ドラのをポンして待ちテンパイ。こちらはオリる選択もできるが・・・

すぐに満貫のツモアガリ。渋谷ABEMASのポイントを3桁台に戻す、価値あるトップを獲得した。

亜樹は2着という結果に終わった。たらればになってしまうが、岡田のを鳴いていると12巡目に松本がツモ切ったは岡田の元に流れており、逆転手が成就していたかもしれない。もちろん、山に積まれた牌の順番は誰にも分からないし、それを気にしても意味がない。ただ、形はどうあれ手繰り寄せられなかったポイントが、シーズン終盤戦においては重くのしかかる。

四暗刻はアガれなかった。トップも遠い。チームの状況は間違いなく苦しい。ただ、それでも選手にはファンのために、最後の最後まで諦めずに戦う責任がある。

ままならない麻雀というゲームで、二階堂亜樹はこれからどんな戦いを見せてくれるのだろうか。