「ごめんねみんな、応援してくれたのに」
ファンの気持ちをも慮る、はねるを私は尊敬する。
これほど手痛く負けたときに、このような振る舞いが出来るかをみなさんも想像してみてほしい。
私に出来る自信はない。
思えば、今期ずっと苦しい状況だった中で、グラディウスの選手はみな、我々に「自分の姿」を見せ続けている。
ルイス・キャミーは前節、最後までトップを狙って、奇跡の逆転を果たした。
鈴木勝は、神域リーグでの対局が終わった直後にもかかわらず、ずっと段位戦を打ち続けた。
そして、
渋川は、ドリブルが上手い。
…だけではなく、不運に見舞われているチームをずっと渋川は明るくまとめている。最終戦となったこの日も、終わってから全員で検討していた。
9節終了時点で、チームスコアは、
このようになっている。
グラディウスは一見厳しそうに見えるが、セミファイナルはこのスコアが半分になる。負債が半減し、-223ポイントくらいからスタート出来る。
ボーダーのゼウスが仮にこのままのスコアだったとして、半分で-77.9ポイント。
セミファイナルは2~5位の直接対決。145ポイントほどの差なら、トップラス2回で逆転する。
そう、つまりは、まだ何も終わってはいないのだ。
グラディウスを応援する人は、みな願っていることだろう。
溜まりに溜まった憂鬱をセミファイナルで一気に発散し、はなまるの笑顔になっている、チームグラディウスの姿を。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite