緊迫する展開が続く、南2局2本場、

勝又は、ここから、

を打って出た!
狙うは、

789三色に、チャンタ系の手役を絡めてのアガリだ。
ダブを仕掛けている萩原。
ピンズを早々に並べているので、や
にはチーの期待もそれなりに持てる。
また、この手はアタマがないのだが、1枚切れのは伊達も萩原も持っていない可能性が極めて高く、重なりに期待出来る。
なぜなら、を鳴いている萩原にもし
がトイツだったなら、伊達が切った時点で鳴いているだろうからだ。
よって、この手はを重ねてのチャンタコースに期待が持てることになる。
一方で、は1枚切れ。アタマとしての価値は
や
より低い。
また、ここで打として
がリャンメンに変化したとしても、先ほど良いと説明した、
、
、
のどれが切る選択を迫られてしまう。
先ほど紹介したように、

勝又は見切りのいい選手だ。
ここでも、

赤を「見切って」、勝又は端に寄せる道を選んでいった。
この手を、

見事、ピンフ純チャン三色の12000は12600に仕上げ切った勝又。
このリードが物を言い、南3局に、

松本が2枚切れのドラを一発でツモり、純チャン三色の倍満をツモったときにも、
南4局に、

萩原と、

松本のリーチに、

仕掛けていた伊達が、

、

と押し込んで、

萩原が、カンをし忘れて切ったをとらえ、

伊達が2着をもぎ取ったときにも、

親番の勝又は涼しい顔で勝負の行方を見つめていた。

半荘を通して、自らのペース、自らの領域、自らの麻雀でリードを築いた勝又が、

チームを押し上げる貴重なトップを獲得した。

さて、観戦記を書く以上、この試合で触れなければいけないのは、
オーラスで、

萩原がカンをし忘れてしまったことと、

放銃した際にマイクが拾うくらい大きめの音で舌打ちをしてしまったことと、

点棒を卓に転がす形で渡してしまったこと、
さらには、リンシャン牌が松本のアガリ牌であるだったこと、さらに松本に裏ドラが乗っていて12000になっていたということを、終局後に誰かが確認して、その情報が流れていたことだ。
これは、見る人によって、見方や「これはいいんじゃない」というラインが相当変わる問題だとは感じるが、この場を借りて私の意見を述べさせていただく。
まず、最終局では「山に何枚あったか」などは、これまでも何度か山を見て確認されているように思う。