オーラス、たった一つのずれた歯車。そして堀慎吾に向けられた大介の牙【Mリーグ2024-25観戦記 12/19 第1試合】担当記者 渡邉浩史郎

「堀さんからしか和了らないつもりで構えてたんで……」

そう、すでに条件戦が始まっているともいえるBEAST。ボーダーのサクラナイツを捲るため、既にフェニックスは逃がしてもいい立場であると考えていたのだ。堀からアガれば事実上トップの40pt+マンガン直撃の16ptを阻止したことになる。

ひたすら掴まされ、放銃が続いた大介。
常人なら早くこの半荘を終えて楽になりたいと考える中、最後に残した鋭い牙は、確かに堀慎吾を、サクラナイツを捕らえた。

シーズンの半分を終え、静かに条件戦の始まりを告げた一戦目。
意図的に運命の歯車をずらそうと、もがくチームたちの牙は今も研がれ続けている。

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