【西原理恵子 & 山崎一夫】平均着順にこだわり過ぎない!

平均着順に
こだわり過ぎない

麻雀で自分のデータを重要視するようになったのはネット麻雀のおかげです。
以前からリアル麻雀で、自分のデータを正確に取る人はあまり多くありませんでした。

「ほぼ麻雀をやり初めて以来、記録を取っています」

 

と言うのは最高位戦の村上淳プロ。

早稲田大学生時代に私の高田馬場の店でアルバイトを始めた時には、すでに数年分の記録があったんだから凄い。
麻雀はギャンブルの側面もあり、ギャンブラーで成績を正確に記録する人は、当時はめったにいませんでした。

記録したデータを、何のためにどう分析したらいいのか分からないし、分析ししてもすぐに役立つようには思えません。

もしかしたら細かい記録など気にしないタイプの人がギャンブルを好むのかもしれませんしね。
私の友人の高齢者たちは、ほとんどがこのタイプ。

「博打は気合いだよ気合」
「そりゃあ!」

 

地下カジノで毎晩大金を溶かしてました。

私もいっしょに通っていたので、理論上はからり負けてるハズですが、そこそこに持ちこたえたように思います。

つまり記録はしてないと。

記憶のほうもおぼろげにになり、おそらく自分が納得のしやすいように記憶の変容が起こっているのでしょう。

「ワシも昔は博打が強かった。喧嘩も強かったし女にもモテた」

おぼろげかつ大雑把な記憶で後悔の言葉を口にするギャンブラーもいました。

「博打さえやっていなければ、マンション1つくらい残ってたな」

結果の分析は少しできましたが、高コストのデータの活用はできなかったようです。

 

私も人の事は言えません。

麻雀のデータで割と早くから取り上げられていたのは、もちろんトップ率です。
次がトップと2着を合わせた連対率です。

どちらもプラス要因なので、分かりやすいですよね。
レートにもよりますが、フリーだと55%くらいは欲しいです。

50%から5%アップは学習曲線の効果的な部分なので、がんばれば達成できます。
さらに5%アップの60%は、本人の努力や能力よりも、相手がよほど弱いコミュニティでないかぎり難しい。

ネットも競技プロの麻雀もクラス分けがあるのが、ギャンブルとの大きな違いです。

 

フリーの場合は、だいたいセットの勝ち組の集まりなので、みなさんかなりの実力者です。
ただし、麻雀は基本的にはゲーム代無しでゼロサムゲームなので、ゲーム代を考慮すれば、平均値はマイナス。

このマイナス分を凌駕した人が本当の勝ち組になるんです。

トップ率や連対率、さらに平均着順がプラスを示していても、ギャンブル的には必ずしもそうはなりません。
いわゆるゲーム代負けです。

パチンコやパチスロでは、ゲーム代負けという概念そのものがありません。いくら突っ込んでいくら獲得したかだけです。
私たち高齢者や点ピンフリーでは、あまり平均着順の話題は出ません。

若者やネット麻雀ファンに多いように思います。
低レートのフリーのファンで、ノーレートも好きだという方に聞いたんでが

「平均着順は重要視してます。お金の勝ち負けだけだと、低レートだと勝つのが難しすぎます」

その方はソフトピンもたまに打つので、よほど麻雀が好きなんでしょう。

「自分でも気がついているんですが、着順維持のために大トップのチャンスなのに、着実にトップを確保したくなります。チップかき集めのチャンスも、少し逃してるような気がします」

 

平均着順は、順位間のポイントの差が均等ならもっと実力を反映する指標になると思うんですが、実際にはトップのウェイトの大きさが反映されていません。

1着(2着3着が無くて)4着5着6着(ラス)みたいな感じ。

トビは7着とか。

トップラスのみ麻雀と、2着3着のみ麻雀の平均着順は同じですが、中身はまったく違います。
この二択ができるなら、お奨めはもちろんトップラス麻雀です。

二択は無理ですが
ラス率が上がるのを覚悟で、無理目なトップを狙いがお奨め。

 

平均着順より現実的な購買力重視で行きましょう。

 

長期と短期の損得は
逆になることがある

「今のはアガらなくても良かったんじゃないの?」

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