「女の敵は女。」【Mリーグ2024-25観戦記 12/19 第2試合】担当記者 ゆうせー 伊達朱里紗 vs 猿川真寿 vs 醍醐大 vs 岡田紗佳

リーチ…

裏裏!!

7700は8300の直撃!!

これで岡田が伊達を突き放した!!

あと少し。

あと少しで、長かった不調に終止符を打てる。そんな「特別な週」になる。

次の局が始まる前に、

岡田紗佳は一度、天を仰いだ。

“まだだ。まだ終わっていないぞ。”

そうやって、しっかりと気合いを入れ、南4局3本場に向かう。

配牌は、

悪くない。

オリることも考えながら【西】を残し、岡田は【7ピン】から打ち出した。

次の瞬間、我々はとんでもないものを目にすることとなる。

地和チャンス…?!

そして、「鬼姫」伊達朱里紗の第一ツモは、


【1ソウ】だった。

地和、ならず。

ここから、

伊達は、

ダブルリーチを打たなかった。

ダブルリーチツモ赤では、ハネマンツモでの逆転は望みづらい。

手を作り替えての逆転狙いだ。

次に、【5ピン】を引き、打【9ソウ】でのテンパイ外し。

ピンズの一通が見えてきた。

さらに、

【6ソウ】を持ってきた。

ピンズ一通に決めてしまうなら、【6ソウ】【7ソウ】を外す選択肢もある。

また、【2ピン】を切って、一手替わり678タンピン三色のダマテンに構えるのも有力だ。

いっそのこと【9マン】を切って、【6マン】ツモならタンピン三色。【7マン】【8マン】ツモなら一通とメンタンピンイーペーコーのくっつきイーシャンテン。先にピンズやソウズを引いたらマンズを一気に捨て去る、という手もあるか。

伊達が選んだのは、

【2ピン】だった。

3着猿川とも点数が近いので、こうしておけば緊急回避的なピンフ赤での2着確定ルートも残せる。

実際には、伊達がダマでアガれる牌は顔を見せず、7巡目に、

ドラの【北】を伊達はツモ切り。

すぐさま、

【北】が伊達のもとにやってくる。

ドラ単騎でリーチをかけると、一発でツモって逆転であった。

ただ、伊達がリーチをかけると、失うものがほとんどない猿川や醍醐がゼンツッパしてくる。

加えて、ツモだけでなく、一発や裏が必要だ。

ツモって逆転確定ならば【北】単騎でリーチが良いだろう。

ただ、ピンフ赤のダマテンで続行すること自体は、自然なように思える。もし手替わりしたら勝負。このまま出たら2着確定も、というのはありだ。

9巡目に伊達は、

待望の【6マン】を引き寄せた!

最終形を引っさげてのリーチだ!

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