リーチ…
裏裏!!
7700は8300の直撃!!
これで岡田が伊達を突き放した!!
あと少し。
あと少しで、長かった不調に終止符を打てる。そんな「特別な週」になる。
次の局が始まる前に、
岡田紗佳は一度、天を仰いだ。
“まだだ。まだ終わっていないぞ。”
そうやって、しっかりと気合いを入れ、南4局3本場に向かう。
配牌は、
悪くない。
オリることも考えながらを残し、岡田はから打ち出した。
次の瞬間、我々はとんでもないものを目にすることとなる。
地和チャンス…?!
そして、「鬼姫」伊達朱里紗の第一ツモは、
地和、ならず。
ここから、
伊達は、
ダブルリーチを打たなかった。
ダブルリーチツモ赤では、ハネマンツモでの逆転は望みづらい。
手を作り替えての逆転狙いだ。
次に、を引き、打でのテンパイ外し。
ピンズの一通が見えてきた。
さらに、
を持ってきた。
ピンズ一通に決めてしまうなら、を外す選択肢もある。
また、を切って、一手替わり678タンピン三色のダマテンに構えるのも有力だ。
いっそのことを切って、ツモならタンピン三色。ツモなら一通とメンタンピンイーペーコーのくっつきイーシャンテン。先にピンズやソウズを引いたらマンズを一気に捨て去る、という手もあるか。
伊達が選んだのは、
だった。
3着猿川とも点数が近いので、こうしておけば緊急回避的なピンフ赤での2着確定ルートも残せる。
実際には、伊達がダマでアガれる牌は顔を見せず、7巡目に、
ドラのを伊達はツモ切り。
すぐさま、
が伊達のもとにやってくる。
ドラ単騎でリーチをかけると、一発でツモって逆転であった。
ただ、伊達がリーチをかけると、失うものがほとんどない猿川や醍醐がゼンツッパしてくる。
加えて、ツモだけでなく、一発や裏が必要だ。
ツモって逆転確定ならば単騎でリーチが良いだろう。
ただ、ピンフ赤のダマテンで続行すること自体は、自然なように思える。もし手替わりしたら勝負。このまま出たら2着確定も、というのはありだ。
9巡目に伊達は、
待望のを引き寄せた!
最終形を引っさげてのリーチだ!