
醍醐が、浅見からツモ切られたに手が止まる。
この場面での思考が面白い。醍醐はここでカンの形でチーを考えたという。
確かに全体にピンズの真ん中が安く、や
をすぐに引いた
待ちや
待ちは相当良さそうだ。
実際、も
も潤沢に山に残っていた。

それでも、やはりくっつきのイーシャンテンでツモ番を1回放棄することは許されないと判断し、山に手を伸ばした。
引いたのは。これで
でアガれるタンヤオのテンパイを組んで――

直後、セガサミーフェニックスの象徴とも言えるをツモアガって。
見事セミファイナル1試合目のトップを決めたのだった。



醍醐が見事なトップを獲得して、フェニックスが好スタート。
しかしこの日の第2試合ではU-NEXT Piratesの仲林がトップを獲得し、ポイントを伸ばすことに成功。
首位ドリブンズがポイントを減らしたこともあって、一気にその差は縮まった。
松本は痛い4着となってしまったが、まだ残り18戦。ABEMASにも十分可能性は残されている。
熱い4月がやってきた。

セガサミーフェニックスは2年連続レギュラーシーズン最下位という屈辱を味わって、3年振りのセミファイナルの舞台。
狙うは当然、悲願の初優勝。
不死鳥の翼は、一番高い場所を目指し飛んでいく。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924