「やっぱりお前が伊達朱里紗だ」豪快に、繊細に、ボーダーへ駆け上がる朱き炎【Mリーグ2024-25セミファイナル観戦記 4/22 第2試合】担当記者 #高倉拓馬

東3局は各者の副露が入り乱れた。

まずは仲林が役牌の【南】をポン。

次いで太がカン【7マン】をチー。【2ピン】を対子落としして、マンズのホンイツに向かう構えだ。

次のカン【5マン】チーが秀逸。

【5マン】にくっついてシャンテン数を進めるために、上家から出た【5マン】をチーして進める。

伊達も戦える1シャンテンなので【8ソウ】をカンすると…

新ドラが【7ピン】に!

これで伊達は戦うモチベーションがますますわく1シャンテンになった。

仲林は【8ソウ】がカンされたことで【5ソウ】【8ソウ】ターツが使いにくい形となり、【7ソウ】ツモ切り→【6ソウ】手出しとして【5ソウ】【8ソウ】ターツを払い切る。

伊達は太が2副露されようともこの形では止まれず、ションパイの【白】も放っていく。

太が上家のためピンズ、ソウズは出てきやすく仕掛けやすいのもポイント。

太はその【白】をポン。【赤5マン】【7マン】をくっつけることに成功し、カン【6マン】のテンパイを果たした。

太のテンパイ打牌となった【中】を親の堂岐がポン、これで3者が仕掛けている状態に。

その直後、伊達、掴む【6マン】

この【6マン】を…

打たない。その根拠となるポイントが一つあった。

時はさかのぼって、【5マン】をチーしたときの太の手牌。

【4マン】【5マン】【6マン】の面子理牌から、少考後【4マン】【6マン】を持ってきてチーをしている。

太にとってもこの【5マン】チーはとっさの判断だったのかもしれない。

このチーモーションが「【5マン】軸のターツ所持」をにおわせていて、【6マン】はかなり本命の牌になっているのだ。

その後、仲林は打【白】でテンパイ、【2ソウ】【5ソウ】待ち。

それをみて、伊達は【2ソウ】を打たず、打【6ピン】として放銃回避。

やはり仲林の【7ソウ】【6ソウ】がかなり気がかりだ。

特に【7ソウ】がツモ切りであるため、【6ソウ】はもともと使える可能性が高かった牌となり、そう考えると346sの形は濃厚だ。

・仲林の打【白】がテンパイ打牌なのか

【2ソウ】を放銃して何点なのか

という問題こそあれ、仲林がテンパイしているときには【2ソウ】【5ソウ】待ちの可能性が高いと読んで、通っていないピンズを打ち抜いた判断はお見事。

 

 

③オーラス、アガリトップの手牌進行

オーラス0本場、伊達の配牌。

【6ピン】として対子をほぐしていった。

まず、この点数状況では役なしリーチのみを避けたい。

そのため役牌やピンフに頼りたいのだが、その際に【6ピン】は2枚いらないという判断。

よく見るとうっすらチャンタの可能性もありそうだ。

また、今伊達の手牌にある役牌は、後で太へのアシスト目的の役割も果たす。

出来る限り長く役牌を手に留めることで、太に役牌が重なり、低打点でかわしてもらえる可能性を上げる。

この【1マン】ツモで面子手に方針が定まる。

だが1巡目に打【6ピン】としたことで、それほどのロスなく字牌をまだ1枚抱えられているのが大きい。

あれよあれよと手は進み、テンパイ1番乗りとなった。

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