東3局は各者の副露が入り乱れた。

まずは仲林が役牌のをポン。

次いで太がカンをチー。
を対子落としして、マンズのホンイツに向かう構えだ。

次のカンチーが秀逸。
にくっついてシャンテン数を進めるために、上家から出た
をチーして進める。

伊達も戦える1シャンテンなのでをカンすると…

新ドラがに!
これで伊達は戦うモチベーションがますますわく1シャンテンになった。

仲林はがカンされたことで
ターツが使いにくい形となり、
ツモ切り→
手出しとして
ターツを払い切る。

伊達は太が2副露されようともこの形では止まれず、ションパイのも放っていく。
太が上家のためピンズ、ソウズは出てきやすく仕掛けやすいのもポイント。

太はそのをポン。
に
をくっつけることに成功し、カン
のテンパイを果たした。

太のテンパイ打牌となったを親の堂岐がポン、これで3者が仕掛けている状態に。

その直後、伊達、掴む。
このを…

打たない。その根拠となるポイントが一つあった。


時はさかのぼって、をチーしたときの太の手牌。
の面子理牌から、少考後
と
を持ってきてチーをしている。
太にとってもこのチーはとっさの判断だったのかもしれない。
このチーモーションが「軸のターツ所持」をにおわせていて、
はかなり本命の牌になっているのだ。

その後、仲林は打でテンパイ、
待ち。

それをみて、伊達はを打たず、打
として放銃回避。

やはり仲林の→
がかなり気がかりだ。
特にがツモ切りであるため、
はもともと使える可能性が高かった牌となり、そう考えると346sの形は濃厚だ。
・仲林の打がテンパイ打牌なのか
・を放銃して何点なのか
という問題こそあれ、仲林がテンパイしているときには待ちの可能性が高いと読んで、通っていないピンズを打ち抜いた判断はお見事。
③オーラス、アガリトップの手牌進行
オーラス0本場、伊達の配牌。

打として対子をほぐしていった。

まず、この点数状況では役なしリーチのみを避けたい。
そのため役牌やピンフに頼りたいのだが、その際には2枚いらないという判断。
よく見るとうっすらチャンタの可能性もありそうだ。
また、今伊達の手牌にある役牌は、後で太へのアシスト目的の役割も果たす。
出来る限り長く役牌を手に留めることで、太に役牌が重なり、低打点でかわしてもらえる可能性を上げる。

このツモで面子手に方針が定まる。
だが1巡目に打としたことで、それほどのロスなく字牌をまだ1枚抱えられているのが大きい。

あれよあれよと手は進み、テンパイ1番乗りとなった。