8年目の“Mr.ドリブンズ”園田賢 乗りこなせ開幕戦のジェットコースター【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 9/15 第1試合】担当記者 後藤哲冶

南1局

今度はもう1人の新Mリーガー、一馬が動く。
【東】を鳴いて、手の内にはドラの【9マン】が対子。

園田が、赤2枚の一気通貫が見える手で、瞬間の裏目が無い【9マン】を切った。

 

当然一馬がポン。
これで【1ソウ】【3マン】のシャンポン待ちテンパイ。
打点も高い。【東】ドラ3で12000。

ここに飛び込んでしまったのがまたも園田だった。
赤赤の鳴きも効くイーシャンテンで勝負した【1ソウ】が捕まってしまう。
一馬の12000のアガリ。

ほんの2局前までは全員と2万点差程度離したトップ目にたっていたというのに、一瞬で4着に叩き落されてしまった。
これだから麻雀は恐ろしい。
しかし園田は、検討配信でもこの【1ソウ】は少し悔いていたように見えた。本人もギリギリのラインだったと語る。

南1局1本場

先制リーチはトップ目下石。
チートイツのテンパイ淀みなくリーチ発声は【6ソウ】単騎。
一馬の一打目【5ソウ】、園田のカン【6ソウ】ターツ外しを見て【6ソウ】単騎なら勝負に出ると決めていた。
この辺りの選択を即座に実行するところが、下石が強者である証左。

これに追い付いたのが優だった。
勝負するときは絶対にまっすぐ。戦闘民族が【2ソウ】を先に押して残した【1ピン】がきらりと光る。
【2ピン】を見事引き入れての【4マン】【7マン】待ちリーチ。

これをトップ目下石から捉えた。
リーチ一【發】ピンフ赤裏の8000。
この開幕戦トップの行方は、まだ分からない。

南3局

ラス目で迎えてしまった最後の親番。
園田の配牌は決して良くはない。
ここを落とされてしまえば、まず着アップは難しくなる。
なにがなんでもアガリたい場面。

じっくりと手を進め続けて、10巡目にようやくイーシャンテンへたどり着いた。
できることはただ愚直に手を進める事。

テンパイが入った……!
園田にとっての僥倖は、他3者も時間がかかったこと。
この14巡目にして、先制リーチを打つことができた。

しかし同巡、下石も追い付く。
【3ソウ】を引き入れての【2ピン】【5ピン】待ちは、ドラの【9マン】暗刻の高打点テンパイ。
下石にとってはアガれば大きくトップに近づくリーチ。

枚数は同じ。
【2ピン】【5ピン】【5ピン】【8ピン】

勝負の分水嶺。
捲り合いの行方は――

園田に軍配が上がる。
一発ツモ裏1はあまりにも大きい。
この4000オールで、全員に追い付くと。

続く1本場は得意の鳴き手組に打って出る。
カン【5ピン】のターツを外して、ここはソーズのホンイツ一直線。

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