HIRO柴田、苦悩のデビュー戦【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 9/19 第2試合】担当記者 #坪川義昭

東4局1本場

内川が1枚目の【中】のポンを入れる。

河を見てもらえればわかるように、偏った手牌進行ではない捨て牌であり、既に溢れているチュンチャン牌の数からスピード感のある仕掛けである。

すぐに白鳥が切った【9ピン】も鳴けて、高目のドラで満貫のテンパイを入れた。

またもや、ここに飛び込んでしまったのはHIRO柴田である。

対局後のインタビューで

【2マン】【5マン】待ちになっていればと思って、甘えてしまった。止めるべきだった』

と本人は語ったが、手が手なだけに、このドラを止めろというのは酷な気がする。

 

南1局

まずは、親の白鳥がドラの【2マン】が雀頭の先制リーチを放つ。

これを決めれば、トップ戦線に喰らいつける。

トップ目の黒沢も簡単には屈しない。

絶好のカン【5マン】を引き入れると、無スジの【5ピン】を叩き切り追っかけリーチと出た。

HIRO柴田もテンパイを入れると、通りそうな【8ピン】切りリーチとはせずに、絶好のサンメンチャンで勝負に出た。

しかし、合計8枚いた三者のアガリ牌は顔を見せず、流局となってしまう。

HIRO柴田はアガリへの道筋が遠く、あと一牌がどうしても引けない。

 

南2局

北家の白鳥がチートイツのイーシャンテンから仕掛けを入れた。

【南】【北】の役牌トイツがあるならば、鳴きやすさと打点でトイトイ進行の方が優れている。

この仕掛けにドラの【3ソウ】を被せたのが黒沢だ。

手出しで【2ソウ】【3ソウ】とドラのリャンメンターツを嫌っており、異常事態を全員が感じ取っている。

当然のように、恐ろしいメンホンのハネマンテンパイで息を潜めていた。

開幕戦の仲林に続けと言わんばかりの四暗刻テンパイである。

【7マン】が山にまだ生きている。

これだから雷電の麻雀は面白い。

 

白鳥も黒沢が切った【8マン】を叩いてトイトイのテンパイを入れ、本日最大の捲り合いが始まった。

互いに十分待ちは生きていたのだが、先にアガリ牌を引き当てたのは白鳥。

値千金の1,300-2,600でトップ争いに名乗りを上げた。

 

南4局

微差のトップ目である内川がリーチを放つ。

待ちの良さを選んでいる時間は残されていない。

白鳥も覚悟の四頭立てでトップを捲りにいく。

箱を割ってしまったHIRO柴田も素点を回復すべく、追っかけリーチを放った。

 

HIRO柴田の5,200点の放銃で試合は終了。

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