「焦らず、自信を持って、練習通り」滝沢和典【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/7 第1試合】担当記者 中野巧

そのため滝沢はこの手から【6ピン】をポン。

【4ピン】単騎のテンパイを入れる。

東1局同様、下石の仕掛けがテンパイと察知して、速度を合わせた。

結果はまたもや下石に軍配。

もしこの【5マン】ポンがなかったら、滝沢やドラドラの瑞原の手が進み、高いアガリが出ていたかもしれない。

下石の読みはすごい。

ただ滝沢を応援していた私は、勘弁してくれと思った。

東1局は松本、東4局は瑞原も手が入っていたため、3/4のファンは同じ気持ちになっただろう。

 

南2局

ここまで読みが冴えるも展開が追いついてこない下石の親番。

【2マン】【5マン】待ちで先制リーチをかける。

それに対し、同巡目に瑞原も追いかけリーチ。

この瑞原が切った【3ソウ】は親に通っていないだけでなく、ドラの【1ソウ】を使ったペンチャン待ちもあり得る中、一発で切っていった。

これは余談だが、今日滝沢は直観で瑞原が「きそうだな」と感じたという。

おそらくこの追いかけリーチを受けた瞬間、下石だけでなく滝沢も心の中で「きたな」と思っていたに違いない。

 

ただ滝沢も負けていない。

チートイツ、ドラ【1ソウ】単騎で2軒に無筋の【4ピン】を切ってリーチ。

二度あることは三度ある。

結果は下石のアガリに。

毎回滝沢が高い手の時にアガってくるじゃないかと思ったKONAMIサポーターも多いはず。

 

南4局

オーラス、3着目で迎えた滝沢は【9マン】からポンし、すぐさま【中】もポン。

5巡目にカン【3ソウ】待ちのテンパイを入れる。

ここの選択もホンイツを目指して【5マン】を残す選択肢もあったが、滝沢は素直にテンパイを取った。

その後打たれた【發】もポンし、ドラの【2ソウ】単騎に。アガればマンガンだ。

私がイメージする滝沢の麻雀はここまでがむしゃらな仕掛けをするイメージはない。

滝沢が私に言っていた「少し変えた」結果なのだろうか。

 

その後、【白】単騎から【3マン】【6マン】に待ちを変えつつ、最終的には【4マン】【7マン】の形に。

解説の石橋曰くほぼ一点で読めそうとのことであった。

結果は【4マン】をツモ。

4000オールのアガリでトップに。

 

このアガリが決め手となり、滝沢が300点差の超僅差でぶつかり合いを制した。

今季チームの初トップは監督から。

試合前の意気込みでも話していたようにここからチームが上向きになるムードをつかめるか。

滝沢監督の采配とこれまでの麻雀との違いが楽しみだ。

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