親の倍満炸裂! 6万点超えの大トップで堀慎吾が今シーズン初勝利【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/10 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 ヤマサンブラック

再逆転したい内川にチャンスが訪れる。
11巡目、【4ピン】を引いて高目三色のテンパイを入れた。

打牌候補は【6ピン】【6マン】。どちらのノベタンを選ぶのか。


【6マン】を切れば満貫以上が確定となるが、内川は場況から判断、打【6ピン】とした。

【3マン】【6マン】待ちのタンヤオ赤ドラ。【6マン】なら三色が付き出アガリでも満貫、ツモなら跳満だ。しかし皮肉なことに、テンパイを入れていた三浦が1巡後に【6ピン】をツモ切り、

さらに次巡、内川のツモはドラの【3ピン】で痛恨のアガリ逃し。
河にむなしく【3ピン】が切られていく。

堀も中田も守備に回り、内川の手は成就することなく、この局は三浦のアガリとなった。

東4局

今度こそアガリが欲しい親番の内川だが、13巡目、その内川が切った【5ピン】を堀が捉える。

【中】赤ドラで3900点。
2着目の内川から直撃を取った堀が、独走態勢に入るのか?

南場に移り、内川がアガり、堀もアガり返す。
トップを走る堀を内川が追う展開が続く。

――そして南3局、本試合最大のハイライトがやってきた。

親の堀は自風であるドラの【東】が配牌でトイツ、第1ツモからメンツもできて好感触だ。

7巡目、堀はカン【4マン】が埋まりイーシャンテンに。

【1ソウ】【8マン】、どちらのトイツを落としていくかの選択だが、場況と横伸びを見て【8マン】残しを選択、【1ソウ】を払っていく。

三浦もイーシャンテンが続いている。

9巡目に【7マン】を引き、受け入れ枚数がぐっと増えた。だが引く牌によっては【8マン】が出ることになり、堀が先にテンパイした場合、放銃する可能性もある。

内川の手も進む。

11巡目にペン【3ソウ】を引き、チャンタのイーシャンテンに。
テンパイしてドラの【東】を切れば堀がポン、堀のテンパイが先ならば【東】で放銃もあり得る。
はたして、誰が先にテンパイを入れるのか。いったい、誰がアガるのか。
息詰まる展開だ。

先にテンパイを果たしたのは、親の堀だった。

13巡目に【5ソウ】を引き、確定三色のテンパイ。【東】【8マン】のシャンポン待ちで、安目の【8マン】が出ても満貫という大物手だ。

……内川の【東】、そして三浦の【8マン】が危ない!
しかし、幸か不幸か内川も三浦も手が進まず、堀の当たり牌が場に放たれることはなかった。

次巡、堀のツモは高目の【東】

ツモ【東】三色ドラ3赤1で親の倍満、8000オール。強烈なアガリだ。
これが決まり手となり、堀は今シーズン初勝利を飾った。

ゲームスタッツはこちらの通り。

東場から終始主導権を握った堀は和了回数が5、放銃は0回という、パーフェクトな試合運びだった。

この日、サクラナイツはパブリックビューイングを開催、堀の勝利によってチームやファンの士気は大いに高まったことだろう。

まだまだシーズンは始まったばかり。
この勝利を皮切りに、堀は今シーズンもたくさん活躍の場面を見せてくれそうだ。

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