読んで読まれて、鳴いて鳴かれて。激闘を制した園田賢、個人ランキング首位へ!【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/23 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 南山幸吉

例えば、園田が【發】の対子・暗刻を持っているとしたら、【2ソウ】をツモ切らずにポン材として残す可能性が高い。
わざわざペン【3ソウ】の受け入れの形に固定する必要がない。

そのような理由と先切りの意味もあって多井が【發】を押せたのでないだろうか。
そんな多井が鋭い読みを魅せれば、園田も最後に魅せてくれた。

17巡目、多井が【3マン】【6マン】【2マン】の変則3面張待ちリーチ。

自身のラスヅモで見事?! 当たり牌の【6マン】を引いてきた園田。
【5マン】【6マン】を切れば形テンで親番キープだが、どちらも多井には通っていない。

園田が選択したのは【5マン】! 見事放銃を回避!
ではなぜ【5マン】を選択できたのか?

「まず親番キープは絶対だから降りるという選択肢はない。ましてや【赤5マン】以外のドラは見えているから高打点とは考えにくい」

【赤5マン】を使っているなら【3マン】【6マン】待ちが候補にあがる。
だから放銃してもダメージの低くなるであろう【5マン】打った」

結果、大介の1人ノーテンで親番続行。
点棒移動は穏やかなモノではあったが、内容は濃密であった。

 

東3局 『渋川は日和らない』

親の多井が早々に3副露でダブ【東】・ドラ・赤ドラの親マンのテンパイ。

大介も追いつき平和・赤でリーチ!

渋川も七対子のテンパイ。この状況はヤミテンか? と思いきや


【南】待ちでリーチへ!

この時の心情を検討配信において
「残り2枚の【南】は誰が掴んでも出る! 跳満の可能性もある!
今の僕は日和らない!」

しかし、その意気込みも虚しく、次巡多井の当たり牌【3ソウ】を掴んでしまい、
「こんなに高いとは思っていなかった…」
と痛すぎる12000の放銃となった。

 

東3局1本場『多井さん、それ鳴くんですか?!』
8巡目、【4ソウ】を引いた渋川の手が止まる。雀頭のないイーシャンテン。
3巡目に【1ソウ】を切っているので嵌【4マン】を払うとフリテンテンパイの可能性があるのでツモ切りか?

が、渋川は打【5マン】からの嵌【4マン】払いに。

「場況的に【4マン】に期待できない。だいぶ周りに使われていると思った」

実際に多井が2枚、大介が1枚使用しており読みのピントはバッチリだ。

そして渋川が切った【5マン】を多井がチー、【3マン】【6マン】待ちタンヤオ・赤のテンパイへ。

同巡、大介もタンヤオのみではあるが中筋となる嵌【6ソウ】待ちでリーチ。

そして嵌【4マン】を払った渋川の元へは【2ソウ】、手広いイーシャンテンに。
先程の12000を取り返したいと強気に打【3マン】

しかし、残念ながらそれは多井の当たり牌。

検討配信で多井の手牌を開いた2人はその時の心情を語った。

園田「マジ?! 門前で仕上げたくならないの?! マジ?! シビアだなあ」
渋川「多井さんそのチーほんとに合ってる?!
手牌が開かれてびっくりしたもん!」

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