滝沢和典の変化が
もたらしたのはチームへの
勝利と踏み出せない人達への
希望か
文・南山幸浩【木曜担当ライター】2025年11月13日
第2試合
東家:阿久津翔太(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
西家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:勝又健志(EX風林火山)
KONAMI麻雀格闘倶楽部は2年連続ファイナル進出を逃している。
その要因の1つに滝沢和典の不調が挙げられるのは仕方のないことであろう。
個人成績は3年連続マイナスポイント。
昨シーズン終わりには佐々木寿人からも苦言を呈されていた。
本人もあらゆる場面で己の不甲斐なさを嘆いており、
ちょっと卑屈になり過ぎではいかと心配になった。
しかし、今シーズンが始まってみれば本日滝沢は個人5勝目、
個人ランキングも4位と文字通り絶好調である。
ようやく、「ツキ」が回ってきたのであろうか?
いや、違う。
オフシーズンのインタビューでの発言を思い出した。
「打ち方の修正」とは?
好調の理由として打ち方に変化があったのか?
データサイトを眺めていると1つの数字が目に止まった。
それは「副露率」である。
副露率とは全対局数のうち何回鳴いたかを示す数値である。
(例:10局行い鳴いた局が5回あったら副露率は50%)
今季の滝沢は30.4%であり、Mリーガー40人中10位。
「そんなに鳴くタイプだっけ?」と過去の副露率を調べてみると、
レギュラーシーズン7年の平均副露率は17.9%であり、
過去に在籍したMリーガーも含めると54人中48位、門前派である。
もちろん副露を増やせば勝てるのかという問題ではない。
(ポイントランキング1位の永井孝典は18.7%)
滝沢が自分のスタイルを変えつつあるということ、そしてそれが結果に
繋がっているということ。
滝沢の変化は副露率だけで語れるはずはないとは思うが、
今夜も滝沢の「鳴き」によって勝敗が動いた。
【東1局】から滝沢の変化を感じる選択があった。
配牌は
の対子があるものの、時間がかかりそうな印象。
を引き入れ1面子出来た後、上家の優が切った
をポン、打
。
副露率を調べる前であったので、意外な選択だなというのが正直な感想だった。
・ドラ・赤ではあるがポン材もない。滝沢に鳴くイメージがなかった。
朝倉も「形の決まった仕掛けでなく、ラフな仕掛けが増えた」と解説。
5巡目、上家・優から切られた
を![]()
の両面チー、打
でイーシャンテン。
次巡、
ツモ、打
でペン
のテンパイである。
7巡目、
を引き入れ打
。待ちを![]()
のシャンポン待ちに。














