今シーズンも頼れるエース
本田朋広の選択!
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年9月29日
Mリーグが開幕して2週間が経過。
まだ始まったばかりではあるが、それでも少しずつ、チームポイントに開きが出てきている。

昨年の優勝チーム、セガサミーフェニックスがここまで苦戦を強いられる意外な展開。
そして、逆に昨年苦しい思いをしたチームが、好調な滑り出しを見せていた。

TEAM 雷電は昨年、ファイナル進出こそ果たしたものの、3チームが優勝争いをする中、唯一その中に混ざることができなかった。
チームの目標はファイナル進出ではなく、あくまで優勝。
今年はそんな想いも背負って、好調なスタートを切っている。
今日は既に1勝をチームにもたらしているエース本田が登場。
ここも勝ってチームに更に勢いを与えられるか。
9月29日第1試合

東家 中田花奈(BeastX)
南家 瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
西家 本田朋広(TEAM 雷電)
北家 茅森早香(セガサミーフェニックス)
東1局

5巡目という早い巡目でテンパイを入れた本田。
シャンポンに待ちを取る事もできるが。

ここはリャンメン待ちを選択。
親の中田がからの切り出しでそこそこ形が整っていてもおかしくないこと、他2人は数牌からの切り出しで字牌の保有率が少し上がっていること、以上2つの要素から、めくり合いになったとしても勝率の高い
待ちを選んだ。

これをイーシャンテンだった瑞原から捉える。
裏は無いが1300のアガリで悪くないスタート。
東3局

親番を迎えた本田、暗刻の良い手牌をもらっていたが、ここで瑞原からのリーチを受けてしまう。
手牌はかなり良く、はいらない牌。これはツモ切っての放銃かと思われたが。

本田はここで現物の切りを選択。
瑞原の河にはの後に字牌の
を挟んで
が置いてあることで、ソーズ下のターツ
が残っていることも十分にあり得ることから、ここは大事をとって
切りに。

その後、形がかなり良くなって、ここでの放銃となってはしまったが、一発で打たなかったことで1300の失点で済んだ。
素晴らしい読みと押し引きで、最小限の失点で局を終える。
茅森の500オール、流局を挟んで、南1局。

本田に良い手牌が入っていた。
を引いたところで小考。
タンヤオを目指すにはもちろんのトイツ落としだが、チンイツへのルートを残すならば
も候補になる。
タンヤオはターツがある以上未確定なので、
切りも十分にある。

が、本田が選んだのはのトイツ落としだった。
今すぐに引くは嬉しく、こうしておいても、打点アップのルートは残る。

引きでのイーペーコー変化。
これでも十分、リーチに行くことはできる。

を引いてリーチタンヤオイーペーコーのリャンメン待ちリーチが打てた!
のチーが入っているので、チンイツに行っていたら、どういう手になっているかは分からない。
それでもこの巡目にこのリーチへ辿り着ければ十分だろう。
は山に6枚、十二分に残っている。