ではなく![]()
に手をかけて、
や
を止めての七対子を見ているのが、なんともシブい選択ではないか。
実際、渋川の手は、
と
がトイツ。ドラも使ったチャンタ系の手であった。
数巡後、一馬の手は整ってきて、
イーシャンテンとなっていた。
持ってきたのはドラの
だ。
そう、
石井一馬が打ったのは、
ドラの
!!!!
徹底した絞りっぷりだ!!!!
このイーシャンテン時とテンパイ時に役牌を2種類切るコースは厳しいと見て、テンパイしたら1種勝負がメインの進め方とした選択だ。
もちろん、役牌を切るまでの時間を稼ぐことで、他家が役牌を打ってくれるなど、自分にとっての有利な情報が出ることもある。最終形の
–
待ちを強くする意図もあろう。
結局、
が鳴けなかった渋川は、テンパイまでとなった。
この局は、萩原のリーチに、
回りながら、亜樹がツモタンヤオの500-1000をアガることとなった。
渋川だけでなく、亜樹にも追われるオーラスとなった一馬は、南4局、
2巡目にここから、
打
!!!!
一馬が見ていたのは、
下家、亜樹の切り出しであった。
亜樹は第一打に
を切ってきたが、この「初手2 8牌切り」は「役牌がトイツで入っている」ことが多いとされている切り出しだ。
なぜかというと、2や8の数牌が打ち出されることで、タンピン系のリーチ手順を踏んでいる可能性が下がり、相対的に役牌が手に入っていることが多くなるからであろう。
この局はドラが
なので、役牌を絡めたマンズのホンイツを亜樹にツモられてしまえば、自身はトップ陥落だ。他にも、役役トイトイなどの満貫ルートが存在する。
だから一馬は、
を切らないと決めて、七対子だけを残し、これから引いてくる役牌までも手に留める決断をしたのだ。また、役アリにしておけば、渋川や萩原からリーチが来たときにも、対応しやすい。
この一打に、今日取り上げた3つのポイントが集約されている。
「場を見て」、「たった1枚の
でギアをバックに入れ」、「役牌を打たない」選択をした石井一馬。
「氷の打牌」と先ほどは評したが、これはオリハルコンより固い意思に基づく「炎の選択」。
「選択にドライ」でフラットだからこそ、凍える一打も燃え上がる一打も、石井一馬は繰り出せるのだろう。
実際のところ、亜樹は、
役牌が現時点では重なっていないものの、ホンイツが本線の手をしていた。
この亜樹の手が、
門前で仕上がって、亜樹はリーチを敢行。
そして、
追いついた渋川、
さらには萩原との壮絶なめくり合いとなった。
軍配は、
萩原に上がった。
メンタンピン赤の8000点を渋川からアガって、試合終了。
一馬がトップを獲得した。
これで一馬は直近8試合、全て連対。
JETSも、














