意地と意地のぶつかり合い──その裏では、三浦智博・夢の続きを見せるための一打──【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/9 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 小林正和

さすがに、これだけの展開が悪ければ、疲労が蓄積されても、おかしくはない。

それでも…

相手のアガリ形を、しっかと確認することを怠らない。

それぐらい、
に集中力の欠如はないと、断言していい。

ただ、この表情だけを切り取ってしまうと、その主張には、やや説得力を欠くかもしれない。

そこで、ひとつエピソードを紹介しよう。

「小林さん! なんでこの牌を切ったんだろう。んー… すみません。ちょっと僕には、理由が分かりませんね。」

この言葉は、以前、私自身の対局を三浦に解説してもらった際のものだ。

実はその局、ベタオリしている最中に、恥ずかしながら一度、誤って隣の牌を切ってしまったことがあったのである。

だから理由など、あるはずもない。ただの切り間違いだったのだから。

それでも三浦は、「理由」を探そうとした。

つまりらそれほどまでに、一打一打に意味がある前提で、卓を見ているということだ。

これを、集中力がないと言えるだろうか。

小林
「三浦さん、今日の対局でメンタルがクラッとした時はありましたか!?」

三浦
「麻雀をしてて、心が折れることは無いと思います。」

夜遅くだったが、三浦ははっきりとそう語ってくれた。

そして、

小林
「最後の【發】切りの時の思考を教えてください。」

三浦
「大介さん、【7ピン】ツモ切りのあとに【7ピン】手出しがあったでしょ。最初の【7ピン】で少し考えてたから、ホンイツのターツ、元々足りてないなって思ってた。そのあと【南】が手出しで出てきて、今テンパイしてる可能性は低そう。
それで、一応マンガンのイーシャンテンにはなってたから、先切りしたんだよね。
実際はテンパイしてて、正直、けっこう危なかったけど。」

「あと、チームポイントの話をするにはまだ早いのは前提で。最悪、大介さんが倍ツモしてトップになったとしても、
雷電とABEMASをまくってくれるなら、それはそれでアリかなって。まあ、その辺りはおまけだけどね。」

あの【發】切りによって、最も大きなダメージを受けたのは

TEAM雷電だ。

なぜなら、大介のアガリによって

着順が一つ下がったからである。

つまりそれは、EARTH JETSとの差が、20ポイント縮まったことを意味しているのだ。

とにかく、
レギュラーシーズンを通過しなければ、話にならない。

最後に見せた三浦の意地。
もしかしたら、それは掟破りだったのかもしれない。
だが少なくとも、無難にまとめるという選択ではなかった。

あの一打は、目の前の半荘だけではなく、この先に続く戦いを見据えたものだった。

そしてあの20ポイントは、最後の最後で、活きてくるかもしれない。

それを確かめるには、このレギュラーシーズンの結末を、僕らは見届けるしかないだろう。

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