決着がついたのは、最終手番だった。
亜樹が持ってきたのは、
。これを打ち抜き、大介への放銃となった。
・
・トイトイ・ドラ6。10飜の倍満となり、大介が値千金の直撃を決めた。
気持ちの良いトップでも、極めて冷静に
この和了で吹っ切れたか、その後も大介の勢いは止まらなかった。東3局には、3段目に入ったところでリーチへ。
山に3枚残っていた![]()
を、なんとも小気味よく一発でツモった。他者を大きく突き放す4000オール。卓に牌をたたきつける手もしなり、大介の高揚感が伝わってくる。
南場も要所で和了を重ね、終わってみれば54,400点のトップとなった。
下石と登山に赴き、連日でそれぞれトップを獲得。絵に描いたような展開にさぞご満悦だろうと思ったが、試合後のインタビューに臨んだ大介の表情はどことなく険しかった。
真っ先に言及したのは「裏ドラ」だった。「乗らなかったですね……私だけ」。たしかにこの日、5回のリーチをかけ、うち4回アガった大介だったが、裏ドラは一枚も乗らなかった。南2局1本場では、裏ドラが1枚乗れば満貫の和了になっていた場面もあった。
「ツイてたんでね。1000-2000を2000-4000していかないと。追いかける立場なので、優勝するためには加点していかないといけない」と、派手に暴れ回った半荘を終えたばかりでも、極めてシビアに対局を振り返っている様子だ。ファイナルシリーズの戦いについても、対局前の時点で「(個人で)でかいトップを2回」という目標を設定していたことも明かした。
ようやくつかんだ勝利の味に浸る間もなく、冷静に個人、そしてチームを俯瞰する大介。楽屋でインタビューを見守っていたチームメイトも、改めて兜の緒を締めたことだろう。これまで積み重ねてきた研鑽、そして少しばかりの自然のパワーを蓄え、でっかいブルドーザーのエンジンが静かに唸り始めている。
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虫かご
鹿児島県出身、東京都在住の25歳。本業である新聞記者の傍ら、ライター業に励む。noteも不定期で更新中。好きな麻雀プロは堀慎吾選手。行きつけの雀荘は浅草橋・新時代。
X:@mushikagokun















