大物ルーキー尻無濱航に立ちはだかる壁〜黒沢咲の「楽しい麻雀」【Mリーグ2026-27 観戦記 9/18 第1試合】担当記者 千嶋辰治

大物ルーキー尻無濱航に
立ちはだかる壁
〜黒沢咲の「楽しい麻雀」

文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2026年9月18日

第1試合

東家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:尻無濱航(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
北家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)

Mリーガーとしての歩みをトップで踏み出した尻無濱航。
開幕週で早くも2戦目の登板である。

チームからの期待の大きさの表れかと思われるが、当の本人もそれを感じているのか、対局中にはハンカチで口元を覆う仕草を見せた。

初日の解説を務められた土田浩翔プロをして、「この場での戦いに順応するのに3年はかかる」と言わしめるMリーグの舞台。
独特の緊張感の中、連勝に向けて好発進を見せた。

東1局 ドラは【3マン】。
まず注目しておきたいのは黒沢の手牌。

【7ソウ】をサッと手放し、得意技の「ドラ引き」に備えたチートイツのイーシャンテン。
と、そこへ、

【1ピン】を引き入れ、ほんのりと漂い始める大物手の香り。
しかし、その香りは黒沢の向かい側からも漂い始める。

これが初陣を白星で飾った大物ルーキーの勢いか?
事もなげにペン【3マン】を埋めて盤石のイーシャンテン。
ただ、黒沢も黙ってはいない。

四暗刻のイーシャンテン。
黒沢はビシッとドラを河に打ち込んでいく。

一触即発、まさに大げんか直前の二人に対し、親の寿人が割って入った!

役アリ愚形も先手が取れるならばとノータイムでリーチ。
親のリーチに怯んでもらって時間を稼ぎたい寿人だったが、リーチ棒を置いた刹那、

航がこちらもノータイムで【赤5ソウ】を押して追いかけた!
親の寿人のリーチはまだしも、ただならぬ雰囲気なのは航。
そんな二人のめくり合いの陰で手が止まったのは瑞原だ。

この手からション牌の【白】切り。これをポンすれば黒沢はテンパイを果たすが…

黒沢は涼しい顔でこれをスルー。
黒沢らしいと片付けてしまえばそれまでだが、瑞原がトイツ落としじゃないとすると、【白】は間違いなく山に1枚あることになる。
慌てて【白】に飛びつかず次巡の動向を探りに行くのもまた一興…という場面だったが、結果的にこの選択が失点に繋がった。

航が裏ドラとなる【5ピン】をツモ。
開局早々、リーチツモピンフドラ赤裏2の3,000-6,000を仕留めて勝負所を制した。

当の黒沢に動いていればという後悔は全くなかっただろう。
しかし、東2局に3,900、さらに東3局には2,000と連続放銃。
致命傷とはならないながらも、点箱から点棒が出続けているのは嫌なもの。

暗雲垂れ込める中で東4局の親番を迎えた黒沢。ドラは【5マン】。

まるで、雲間から刺す光がまっすぐに手牌へと降り注ぐよう。
ドラを中心としたイーペーコーが完成したキラキラと輝いている。
注目は4巡目。

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