『ルミアキvsタキヒサ』
第2ラウンド 、
佐々木寿人が
『ルミアキ』の
向こうに見る
ライバル
文・東川亮【月曜・木曜担当ライター】2021年11月4日
大和証券Mリーグ、11月4日の試合は、事前にちょっとした盛り上がりがあった。
発端はEX風林火山公式Twitterのツイートである。
たまたま
きのうひかえ室で
さくせんを考えてたらとつぜん
るみさんとあきさんが
みんなも期待してるでしょ!と。あいての意向もあるので
きいてみないと…やる気満タン
りんせんたいせいまっこう
しょうぶを
うけてもらえるかな?#Mリーグ #EX風林火山 #麻雀 #るみあき #タキヒサ #KONAMI pic.twitter.com/gf2neeD62D— EX風林火山 (@EX_Furinkazan) November 3, 2021
意味ありげな内容に、KONAMI麻雀格闘倶楽部の公式Twitterが反応。
たくさんのファミリーから短時間で
たくさんの提案を頂きました。
きっと我々は恵まれています。
つよい相手ですが
ぶつかってみますか、ほんとは
すうじつ考えたいけど…笑#Mリーグ 2020覇者、現在首位チームから指名頂き恐縮です。
現在、ね。皆様、選手はその気なので受けますよ?
やるぞ! https://t.co/7BN6VYja9M— KONAMI麻雀格闘倶楽部@Mリーグ【公式】 (@mfcmleague1) November 3, 2021
かくして、11月4日は「ルミアキ」vs「タキヒサ」の対決となった。第1試合では二階堂亜樹と滝沢和典という昨シーズンのチームメートが対戦し、滝沢が快勝。第2ラウンドとなる第2試合では、二階堂瑠美と佐々木寿人が戦うこととなった。
「ルミアキ」なら「瑠美→亜樹」の順番じゃね?
などという無粋なツッコミは不要だ。
第2試合
東家:二階堂瑠美(EX風林火山)
南家:萩原聖人(TEAM雷電)
西家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
東3局の寿人にものすごい手が入る。第1ツモで3メンツ完成、しかもドラが赤含みで暗刻。寿人だったらだいたいリーチしてツモって6000オールか8000オールだろう。
を引いて1シャンテン。しかし寿人はを切り、目いっぱいに受けない残し。この手ならマックスに受けてもよさそうだが・・・
5巡目の引きは明確に裏目、6巡目引きでの待ちテンパイを逃した。とはいえどうにかなりそうな牌姿ではあったが、その後も有効牌を引かず、結局は萩原のリーチを受けて切った現物で朝倉に1000点の放銃。実際にアガっていたかどうかは分からないが、寿人にとってはかなり痛い一局となった。
寿人は試合後、この局について強く悔いていると語った。解説を務めた村上淳も1枚切れの残しに言及していたが、寿人ほどの打ち手でもこのようなことがあるのも、また興味深い。
南1局。ソーズの多い寿人の手に、さらにソーズが寄ってくる。引きで暗刻になり、カンターツはドラ受けとは言え、ここは「ホンイツコンサルタント」としてマンズを払って一色手に向かうように思えた。まあ、解説の村上が言うように、「コンサルタント」はアドバイスする仕事であり、自分で実行する人ではないのだが。
だが、寿人の選択は生牌の切り。
寿人は最後までカン受けにこだわり、そのままリーチへ。は瑠美の手に1枚あるだけで山に3枚残っており、ツモアガリも十分期待できた。ただ、引きのあとにとものすごいソーズ引きを見せていただけに、混一色に向かう寿人の姿を見たかったファンもいたかもしれない。
しかし、よく訓練された寿人ファンならこう思ったはずだ。
「まあ、寿人ならツモるっしょ」
・・・あれっ?
3枚のは萩原が全て回収してしまった。こういうのをツモってきたのが佐々木寿人ではなかったか。最後は朝倉に粘られて2人で流局。豪快にアガるでもなく、派手に放銃するわけでもない、もやっとした局面が続く。
南3局は2巡目リーチ! どこからか「はじまったよ・・・」とぼやきが聞こえるようだ。
だが、山6をツモれず流局。どうした寿人。
南3局1本場も第1ツモでドラが暗刻。朝倉がとポンして待ちテンパイを入れていたが、そこにドラ3リーチをぶち込む。
そして4枚目のドラを引いて暗槓!ツモって裏1で8000オー・・・!
で朝倉に2000は2300を放銃。寿人にドラが集まるときに限って、朝倉のかわし手が決まる。むしろこれが朝倉の真骨頂か。
満貫が一度も出ないまま、試合はオーラスまで来てしまった。点数も比較的動いておらず、全員が現実的に着順アップを狙える状況。4番手の萩原も、ハネ満ツモで逆転トップだ。
先制は親の朝倉。ドラ1リャンメン待ちリーチは打点も待ちもまずまず、ツモって裏1ならトップ目に浮上する。
トップ目で逃げ切りたい瑠美も形が整っていたが、でまわった後にダブドラのを引かされて急ブレーキの切り。