HIRO柴田の麻雀を見て、寡黙な彼の声を聞く。の巻【Mリーグ2026-27 観戦記 10/19 第1試合(麻雀2ch)】担当記者 中島由矩

「いったん着アップできるしなぁ」と、牌を倒した。

1500を手にし、2着目に浮上して、連荘に成功する。

南3局1本場

8種類8牌の配牌から、柴田が第1打に選んだのは【1ソウ】。

「親で国士無双ってわけにもいかないしねぇ」

【白】を重ねてピンズのリャンメンターツを外す。

「手が悪すぎて…」

と、柴田が苦笑したのは、試合後のインタビューでの1コマ。つまり、これは本物の声だ。

自風の【東】まで重なれば、自ずと12000が見えてくる。

「まだまだ、アガれたらいいなーってくらいだよねー」というところか。

「ポン」これも本当に試合会場から声が聞こえた。柴田が発進したのだ。

ペン【3マン】を引き入れて、一歩前進だ。

「おっ、いいとこ入ったねー。こりゃアガれるかもねー」

「字はまだ重ねたいかなー」

その頃、子方3人はこのように動いていた。

まずは、早めの対応を見せた上家の永井。

リャンメンターツを崩す打【4ピン】で、様子をうかがう。

下家の瀬戸熊も、場風の【南】とマンズが打てない中、かろうじて【南】を重ねて半歩前進。

対面で、比較的自由に打てる立場、そして自由な雀風でもあるたろうは、カン【8ピン】テンパイ取らずから、【2ピン】【5ピン】【8ピン】の三面張に受け直して、先制リーチをぶつける。これが山に4枚眠っていた。

柴田にも待望のテンパイが入り、ション牌の打【中】。

「こうなったら、全部行くよー。こちとら12000だからねー」

「この【3ピン】はこわかった。危なかったねー」

全体図では、こうだ。

枚数は、たろう4対1柴田だったのが、1枚脇に流れて今はたろう3対1柴田。それでも、

「ラッキーだったねー」

ということにはなるのだろう。

たろうがラス牌の【7マン】をつかみ、

柴田がロンアガリ。

「麻雀だからねー。こういうこともあるかなー」

 

南4局

オーラスは、ラス目で親の瀬戸熊が、高め一気通貫の【3ソウ】【6ソウ】【9ソウ】三面張で先制リーチ。

永井にもテンパイが入る。

全体図で見てみよう。

22700持ちで2着目の永井は、第1打【4ピン】からチャンタや純チャンを目指した進行だった。

リーチ・ツモ・純チャン・ドラ1の3000・6000で、柴田をまくれると思っていたところに、親の瀬戸熊から先制リーチを受け、さらに役なしのカン【8ピン】テンパイ。

【7ピン】・【9ピン】は比較的安全に落としていける。どうする、永井。

テンパイを、取るや、取らざるや。

リーチを、打つや、打たざるや。

試合前、「亜樹さんに褒められたい」と語った永井の選択は、打【2ソウ】リーチとなった。

2巡前にたろうから打たれた【8ピン】に、瀬戸熊が合わせていない。カン【8ピン】は山にいる公算が高い。ここは勝負をかけて、チームに2着を持ち帰ろう。という選択。

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