麻雀ダイエットで痩せた話 サイバーエージェント社長・藤田晋の著書「仕事が麻雀で麻雀が仕事」 が麻雀ファンにもビジネスマンにもささる件
「藤田は勝負強い!」
ビジネスの世界でもそう呼び声の高いサイバーエージェント・藤田晋社長による「勝負強さ」を身につけるための実践記が麻雀ファンだけでなく、麻雀を知らないビジネスマンの間でも話題を集めている。キンマWebでは2018年8月に発売された著書
「仕事が麻雀で麻雀が仕事」
の中から、作者・藤田晋氏が特に伝えたい、麻雀を知らない人が、麻雀に興味を持ってもらえるような記事を抜粋して紹介していきます。
【麻雀ダイエットで痩せた話】
最近よく仕事で会う人に「藤田社長、痩(や)せましたね」と言われるのですが、その度に「麻雀ダイエットで痩せたんですよ」と返しています。
実際、本気で麻雀に取り組み始めてからというもの見た目に変化が出るくらいは痩せました。それまで私の夜の予定は、毎日必ずと言っていいほど仕事の会食が入っていたのですが、週に1~2回麻雀の予定を入れ、その日はほとんど食事を取らなくなったからです。鈴木達也プロから「大事な対局の日はご飯を抜いていく」と教えてもらったこともあり、私も対局日は眠くなりやすいと言われる炭水化物は食べないようにしています。(※2015年執筆時)
本気の麻雀は極度の集中力を要します。自分の手牌はもちろん、捨て牌から相手の手を読み、進捗(しんちょく)を予想し、山に残ってる牌を読み、ツモ切りか手出しかを注意深く観察し、相手3人が置かれている心理状態を想像します。そして、そんな刻々と変化する状況でリーチかダマか、鳴きか門前(めんぜん)かなどの判断を高速で常に迫られるのです。そんな頭をフル回転させた状態で麻雀を打てば、半荘4戦もやればヘトヘトになりますが、同時にカロリーも相当消費してると思います。
何より、打っている時間は一瞬にして過ぎるので、お腹が減ったと感じている余裕が一切ありません。麻雀欲は、食欲、睡眠欲、性欲など全ての欲求を凌駕(りょうが)するとさえ私は思ってます。他のことがどうでもよくなるのです。
ダイエットで体重は失ってもいいですが、人生の大事な時に麻雀にハマっていると洒落(しゃれ)にならないものを失います。私は受験前日にフリー雀荘に行ったり、大学を留年したり、デートをすっぽかしたり、バカなことをしてそれを学びました。だから就職したばかりの頃や、起業して仕事が勝負どころの時は完全に麻雀断ちをしていました。
一方で、人生には時間をやり過ごさなければいけない時期があります。仕事でも、うまくいかなくて悪循環なのに根詰(こんつ)めて真面目に向き合っていると、自ら八方塞がりになって間違った決断をしかねません。
恋愛でも、上手くいかない時に一方的に相手のことで頭がいっぱいになると、勝手に自分の頭の中で行き着くところまで行ってしまい自滅するものです。
ダイエット中の食欲も、仕事や恋愛も、「時が解決する」ことは沢山あります。時間を忘れるために何かに没頭したいなら、麻雀はこれ以上ないゲームではないでしょうか。
※サイバーエージェント社長・藤田晋 著「仕事は麻雀で麻雀は仕事」より抜粋
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