麻雀最強戦著名人最強決戦を振り返る
さて今回は著名人最強決戦を多井隆晴最強位とともに振り返ります
僕はやべちゃんに注目してました。彼とは20年以上前から麻雀映画などで一緒に仕事をしましたが、仕事にも遊びにも本当に一生懸命な男で。何かやってくれると思って
やべさんは結果的には決勝で敗れましたが、対局を盛り上げた立役者の一人でしたね。また単に最強戦に参加しただけでなく、対局後のツイッターでも打っているときの気持ち、観戦記者やファンへの感謝の言葉もたくさん綴っておられましたね
やべちゃんが今回楽しく麻雀を打って、その思いをSNSで発信してくれたのが嬉しかったね
そうですね。それでは対局について、私や金本委員長が気になった局面について多井さんに質問したいと思います。まずは元最高位戦選手で作家の新川さん。ラス前で2巡目にこのテンパイで即リーチをかけました
AIならリーチだと思います
ここは基本的に両者に大差はないと思います。待ちの枚数と変化の枚数という比較しやすいものがある一方、『先行リーチを受けたことでトップ目・2着目が押しにくくなる』『ビリの人もリーチに放銃したら申し訳ないと思う気持ち』など数値化しづらい要素もある。もし全員が守るメンツなら即リーチをかけ、次の親番でもう一勝負したほうがいいでしょう
なるほど
この南3局で最悪なのは、手替わりまでヤミテンしている間に上位2人に好きに打たれてアガられちゃうこと。次に悪いことが、即リーチをかけたあとに三色の高めに振り替わる牌を引き、かつ三色になる牌を引くこと。でも、後者はなかなか起こりにくいことで。たぶん、何年か後、僕より麻雀の強いAIができたとき、そのAIはリーチが正解って言うと思います
なるほど。たしかに何点アガっても、オーラスは結局上位2人とのバトルは必至ですからね。他家にアガられてより点差を広げられるより、少しでも詰めたほうがましですね
変化を待つのは古い慣習に囚われていると言ってもいい。と、前置きしたうえで、じゃあ僕ならどうするか
それでも多井隆晴がダマにする理由
多井さんはヤミテンしそうな気がします
実はそう。リーチのほうがちょっと得だよな、が本音。でも僕は多井隆晴という名前があるから即リーチはかけづらい(笑)
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