案の定、最後の親の朝倉はまっすぐ攻めてきたが、茅森がツモ!裏こそ乗らないものの、1300-2600!。
これで他3者との点数も大きく離す。
そして南2局の茅森の親番だったが、茅森は少々面白い選択をした。
自身が聴牌しているのにも関わらず流局後、手牌を伏せた。
どうせこの後も茅森がリーチをかけても他家はあまり降りない。直撃やオヤッかぶりなどの危険性も多くなる。そのリスクを少しでも減らし、局を進めた。
Mリーグでもよく見る、茅森の理論的な選択だ。
南3局でも茅森は黒沢のリーチを交わし
このアガリ!楽勝でオーラスを迎えている…。と思っている方もいるだろうが、ラス親の黒沢の親を流せるのは茅森しかいない。
もし他の人がアガったのならば、それは茅森を逆転する手の時だけだ。手が来なかった時の保険で今まで点棒を稼いできたのだ。
オーラスでは黒沢のドラポンにも茅森は勇敢に立ち向かった。その局には決着がつかなかったものの、次局の一本場では親の黒沢が無念のノーテンで幕を閉じた。
優勝は見事に攻め切った茅森早香!
みんなそれぞれ見せ場を作ってくれたが、後から思い返せば茅森のアガリばかりを思い出す。まさに完全勝利といっていいほどの最強戦だった。
他の3者も素晴らしい打牌や思考を見せてくれたので、このうちの何人が来期のMリーガに選ばれるのかを期待しつつ、筆をおきたいと思います。
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。
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