白鳥はそのままツモ切った。
次の前原の手番、
このイーシャンテン。を切れば園田にテンパイが入る…
しかし、ここは前原、打とした。終盤に入るところでのション牌。白鳥に鳴かれることと、この時点で他家にロンされることを警戒し、を絞りこむ態勢に入った。
14巡目、白鳥のツモは、
だった。ツモのところでフリテンに構えていた場合にもテンパイが入っていた。しかし、はツモの時点で2枚切れ。よさそうなの受けを消してまで、フリテンに受けることは出来ないだろう。
「リーチ」
さらに追い打ちをかけるがごとく、とうとう園田からリーチが入った。
この時点で優勝は確定的なドリブンズ。最後の最後まで一切手を緩めない、まさに王者にふさわしい闘いぶりだ。
このリーチを受けた前原のツモは…
…
場を見て考えた末、前原が切ったのは、
だ!
「チー」
白鳥にテンパイが入った!
打として、ここは全勝負の構えだ。
二人のめくり合いの結果は…
流局。アガれこそしなかったものの、白鳥は連荘で望みを繋いだ。
東4局1本場
この局は、
前原に軽い手が入る。
しかし、園田がを仕掛けてこの形。
園田はここで打とし、打点を追いつつ、周りに三元役を警戒させながらこの局を進めることを決める。
この後、誰の手からもが場に放たれることはなかった。
一方、園田の上家にいる白鳥、
難しい手だ。
河を見て少考した後、白鳥が切ったのは、
だった。マンズをドラ周り1ブロックに固定。ダブだけでなくチートイツやタンヤオも残したこれまた柔軟な一打だ。
そして、白鳥の狙いはそれだけではなかった。
ダブが鳴けた。ここは、
打とした。2枚見えであるの受け入れを消して、を手にとどめた。
は場に一枚切れていて園田に鳴かれそうだ。そのうえ、仮にが鳴かれなかったとしても、を切るとやが使いにくくなってしまう。だけでなく、園田に対してピンズの真ん中周辺を打ち出すことを徹底して避けた、白鳥オリジナルの打牌だ。
このは園田がでチー。
数巡後、
を引いた白鳥は、