翌日
3月10日第1試合
ダントツの多井を追いかける前原。
前局テンパイで親の連荘中、開いた手牌は・・・
第1ツモでが重なり三元牌がすべてトイツの大チャンス手!!
この手は絶対に仕上げたいところだが何を切ろう?
大三元はもちろん見えるが、トイツ手も見える。
辺りを切りたいところだが、前原は
から切り出した。
この手を大三元でアガるなら、、で3メンツ、そしてが雀頭。
ということはあと1メンツを作ればよい。
を持っているのでやはフォローが効く。
裏目のない1打だ。
そしてをポンして・・・
打
1メンツを作るには確かによりもの方が使い勝手が良い。
しかし、大三元にならなかった時のことを考ええると、
ホンイツを見てを残したくなる気もするが・・・
さらにをポンして打
ホンイツが色濃く見えるが危険になりそうなからではなく端牌から切っていく。
何気ない序盤の切り出しだが、この3枚の切り順が実に絶妙だった。
→→だと字牌への警戒は薄れそうだが、やや手が早そうに見える。
→→だと少し字牌への警戒度が高くなってしまう。
自分の手のスピードを落とさずに、相手から自分の手を読みにくくしている。
この辺りを自然にできるのが前原の長年培ってきた技術だ。
うおおおおおおお!!!!!
さてここでも選択。
解説の内川プロは
「ホンイツはいらないのでですか」
と言っていたが、前原は打
この手を大三元にするには少し窮屈なので、最低でもホンイツ小三元のハネマンは見たいところだ。
6000オールならトップ目多井に約16000点差まで詰め寄ることになる。これも悪くない。
そしてもう一つ、ここでも相手から見てどう見えるかを考えたい。
ここでを切って後でを切ることになったとしたら、
少なくともソーズのホンイツは無いように見える。
ソーズのホンイツが否定されることで、わずかではあるが他の可能性―例えば大三元
が上がってしまう。
→の切り順だと、ソーズのホンイツかもしれないし、違うかもしれない。
前原は一貫して相手から読みづらくするように打っている。
そしてもポンできてテンパイ
を自分でポンしており、も2枚切れ。
ここでは少しでも良さそうなタンキに受ける。
河は
、(ポン)、(ポン)、、(ポン)3フーロして役満のテンパイだというのに手なりの河だ。
ソーズのホンイツにも見えるが、
ピンズを1枚も切っていないこともあって、この河から手役や待ちを絞るのは不可能だろう。
3フーロしているのでテンパイだと読みたいところだが、
実は手が進んだのはを切った時の1回しかない。
親だということ、点棒状況、前原の仕掛け