朝倉はを引いて…
打。は切らない。
次巡、を引いて、
打。やはりは切らない。滝沢がを手出ししてきた時点で、朝倉の目からが4枚見え。滝沢がを関連牌で持っていたと考えると、やあたりのトイツ使いのパターンが全て消えるので、相対的にのパターンが色濃くなる。ましてがドラ。周りは通常よりも危険度が上がってくる。
自身の手も悪くないだけに、これくらいのタイミングでを切ってしまいたくなるものだ。しかし、トップ目の朝倉、ここは親に急所を鳴かれないように立ち回った。
実は滝沢の手は、
打の時点でカン待ち12000のテンパイ…ということは、
このとき既に朝倉のは間に合っていない。もしを打っていたら12000の放銃だった。
読みを活かして、朝倉が守備面で魅せた一局であった。
2019年1月21日(月)2戦目
トップまで5900点差の2着目で迎えたオーラス。
まず4巡目にテンパイが入る。
熟考の後、朝倉が選んだのは…
打のテンパイ外しだった。リーヅモドラ1では逆転できないので愚形テンパイは外すとして、その外し方が問題だ。
こう構えておけば、を引いたときに一旦単騎待ちに受け、その後雀頭待ちのピンフドラ1のリーチが打てるのが魅力だ。メンピンツモドラ1なら条件をクリアすることができる。
例 ドラ
ほかには、ヘッドを柔軟に求めて、でのフィニッシュを強く見た狙いもある。を引けば文句なし。また、以外が雀頭になっても、赤や一発や直撃の要素が絡めば出アガリでも条件をクリアする可能性がある。
他にも、3着4着との距離も近いので2着を死守する展開になったときに困らないように受けたこともあるだろう。
を引いて打。
そして、
をツモってリーチ!思い描いていた最高の手になった!
しかし、「是が非でも勝ちたい」というのは、この場で戦っている全員に共通の想いだった。
萩原がを引いて、
を切って追っかけリーチ敢行。火花散るめくり合いとなった。
こんなにも気持ちが入った弟の表情を、私は未だかつて見たことがない。
結果は…
「ツモ」
萩原の一発ツモだった。
理想的なテンパイが組めただけに、いつにも増して悔しそうな表情だったのが印象的だった。
2019年1月31日(木)2戦目
トップ目の多井を6200点差で追う朝倉、
をでチーして、積極的にホンイツへと向かう。
その後、ドラのが重なり打。
次に引いてきたのは、
だ。これは2巡目に切っている。
朝倉はこれを残して打とした。
ドラがトイツになった今、ホンイツにしなくとも、チャンタドラドラや、チャンタドラ3で逆転の条件を満たせる。朝倉が2巡目に切っているの周りは盲点になりやすく、また上家の多井もピンズが安い。やを引いてのピンズメンツを使ったチャンタを睨んだ一打だ。
がアンコになって打。