5月12日、第3回姫ロン杯のファイナルとなるチャンピオンシップが開催された。
姫ロン杯チャンピオンシップは、麻雀リオダイヤモンドカップ・麻雀カボオーロラカップ・麻雀ブルエンプレストーナメント・麻雀さんクイーンカップの優勝者・準優勝者、計8名の出場者で行われる大会。
第1回は吉元彩プロ、第2回は田中智紗都プロがそれぞれ優勝した。
それぞれの大会の優勝者および準優勝者で予選2回戦を行い、勝ち上がった4名が雌雄を決する。
対局者は、
田中智紗都、手塚紗掬、黒沢咲、上野あいみの4名。
半荘2回戦のトータルポイントで争われる。
第3回姫ロン杯チャンピオンシップ決勝戦
1回戦は手塚・上野・黒沢・田中の並びでスタート。
さすがに決勝戦に勝ちあがってきた猛者だけあって、ぶつかり合いの多い展開となった。
東2局、














黒沢が上の手でタンピンドラ1のマンガン確定リーチをかけるも、
ツモ
ドラ
(
は赤牌)
手塚がタンヤオ赤ドラのマンガンツモで、黒沢のアガリを阻止する。
しかし東3局、再び黒沢に大物手が入る。
ドラ
この手を11巡目にリーチ。
すると次巡、手塚が親リーチに真っ向勝負をかけてくる。
ドラ
(
は2枚とも赤牌)
この2軒リーチに挟まれて、窮地に陥ったのが上野。
ドラ
この手がテンパイすれば、どちらかに放銃になってしまう。
そして上野、をツモってテンパイ。















万事休すかと思われたが、を切ってオリを選択しことなきを得る。
そのアオリを食らう形になったのが手塚。
を掴んでしまい、12000の放銃となってしまった。



















南2局1本場、田中の先制リーチに対して、親の上野が追いかける。
田中: ドラ
上野: ドラ
(
の1枚は赤牌)
互いに待ちは山に1枚同士の対決。
これは田中に軍配が上がり、3000・6000のツモアガリとなった。
南3局1本場、田中が先制リーチをかけ、親の黒沢が追いかけるリーチ合戦。
田中: ドラ
黒沢: ドラ
(
の1枚は赤牌)
田中のは山に2枚だが、黒沢の
はなんと山に6枚!
田中がを掴んでしまい、12000点の痛い放銃となってしまった。
田中は終始リーチをかけ続け、攻勢をかけてきた。しかしこの1局が大きく響き、1回戦は黒沢がトップとなった。
1回戦結果
黒沢 46.9
上野 24.0
田中 15.1
手塚 14.0
2回戦は、田中・黒沢・上野・手塚の並びでスタート。
東1局、田中が11巡目にリーチをかけてツモアガる。
ツモ
ドラ
ウラ
(
は2枚とも赤牌)
幸先のいい4000オール。
同1本場は1000オール、2本場は1人テンパイと、しぶとく親番をキープする。
同3本場、田中の親を落とすべく、上野がリーチ。
ドラ
(
は赤牌)
そして同巡、手塚も追いかけリーチをかけて、














を一発ツモ! 田中にマンガンの親被りをさせることに成功した。
東3局2本場は三つ巴のリーチ合戦となった。
アンカン
ドラ
(
は赤牌)
手塚が6巡目にリーチをかけると、すかさず田中が追いかけ。














そして3巡後に親の上野も参戦。














手塚のは山に2枚。田中の
と上野の
はそれぞれ山に1枚のみ。
この大きな山場を制したのは、手塚だった。力強くをツモり2000・4000とリーチ棒を得た。
東4局は手塚と黒沢の3メンチャン対決。
手塚: ドラ
黒沢: ドラ
手塚が黒沢からを討ち取り、12000の大きいアガリをものにする。
これで手塚が磐石かと思われたがさにあらず。
東4局1本場、田中が345三色確定のピンフでリーチ。














親番の手塚がテンパイを入れて、を切って放銃となり8000点の失点。
東場を終えて、総合トップは田中。しかし2番手の手塚とはわずか600点差である。
ラス目の上野にしても、6000オール1回で並びとなるポイント差。
全員に親番が残っている現状では、まったく予断を許さない。
南1局、終盤で鳴いてテンパイを入れた田中だが、テンパイ打牌が手塚に捕まる。

















これで手塚が逆転し、総合トップに立つ。
続く南2局は、田中が9巡目にリーチし、軽々とドラ表示牌のをツモアガって2000・4000。これで黒沢の親を落として、田中が総合トップに立つ。
ツモ
ドラ
(
は赤牌)
南3局、後がない上野はなんとしてでも親番を死守したい。
5巡目に先制リーチを打つと、安全牌のない田中が一発で放銃。田中が3900点を失い、またもや総合トップが手塚に入れ替わる。















同1本場、今度は田中が上野とのリーチ合戦を制し、2000点+リーチ棒を奪い返す。
そして、いよいよ最終局を迎える。
オーラス時の総合ポイント
手塚 61.8
田中 61.4
黒沢 45.8
上野 31.0
2回戦南4局、トップの手塚と2位の田中の差はわずか0.4ポイント。もちろんアガった方が優勝である。
3位の黒沢はバイマン出アガリ条件だが、リーチ棒が1本出ればハネツモOK。
4位の上野は役満の出アガリかツモ条件となる。
ラス親の手塚に好配牌が入り優勝は決まったかと思われたが、これが一向にテンパイしない。
ドラ
一方、田中もなかなかテンパイせず中盤過ぎにチートイツに移行する。
しかしこちらもテンパらない。
結局オーラスは全員ノーテンで終了し、ポイントそのままで手塚が第3回姫ロン杯の優勝者に決定した。
▲優勝が決定した瞬間、崩れ落ちる田中プロ。
2回戦結果
手塚 47.8
田中 46.3
上野 7.0
黒沢 ▲1.1
総合ポイント
手塚 61.8
田中 61.4
黒沢 45.8
上野 31.0
この動画はコチラで視聴できます。⇒ https://abemafresh.tv/himeron/10023
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